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幼稚園・保育園の集客方法にはホームページが重要な理由。園児を増やすためのポイント
最近は、幼稚園や保育園でもホームページを作って、情報を発信するところが本当に増えました。
「ホームページを作る園が増えてきたけど、作る意味って本当にあるの?」
と考えたことはありませんか。筆者の2人の娘が卒園した幼稚園も、数年前までのホームページは住所と電話番号くらいしかありませんでした。
しかし、根も葉もない噂から園児の数が半減したことをきっかけに、素敵なホームページが完成し、現在毎年、応募枠の1.5倍以上の願書が届いているようです。この記事では、
- 幼稚園や保育園の集客方法に「ホームページ」を活用するメリット
- 園児を増やすためのホームページ制作のポイント
- 良いホームページ制作会社の選び方
について解説します。
園児を増やすために、看板やチラシよりも簡単で、コストがかからない方法がわかりますので、ぜひご一読ください。
記事の目次
幼稚園・保育園の集客にホームページが役立つ理由5つ|宣伝効果だけではないその役割
なぜ、ホームページは幼稚園・保育園で園児を増やすのに有効なのか、解説します。園を知らなかった見込み客に気づかせる
インターネット環境が今ほど発達していなかった時代は、幼稚園や保育園を知る方法は、口コミやチラシがメインでした。
また、駅の構内などでも幼稚園や保育園の看板を見かけることがあります。
しかしこれらの方法は、「いつ、どんな人に、どれくらい知ってもらえるか」が未知数です。園のホームページを見ようと検索してくる人は、多くはこれから子供が入る幼稚園や保育園を探そうとしてる保護者です。
ホームページは、幼稚園・保育園を探している保護者に、自分の園の様子を伝えることができます。
看板やチラシを見る機会がなかった保護者にも、園を知ってもらうことができるのです。園の情報を発信できる
園が、日頃どんな活動をしているのかは、保護者にとって重要なポイントです。
ホームページに日頃の活動やイベンドごとの写真や動画を載せることによって、園の雰囲気を伝えることができます。
運動会や遠足など、同じイベントでも、園によって内容は違うはずです。他の園と違うところがわかりやすくなります。園のブランディングで差別化ができる
「〇〇園って、どんな幼稚園(保育園)?」
と聞かれたときに、一言で「こんな幼稚園(保育園)」と説明できると、園のブランディングになります。- 園庭が広い
- 遊具が多い
など、なかなか聞いただけでは伝わりにくい園の特徴も、ホームページなら伝わります。
「他と違ってうちの園はこんないいところがある」という差別化ができるようになるのです。新しい職員の採用手段になる
幼稚園や保育園のホームページを検索するのは、保護者だけではありません。
幼児教育課程を卒業して、就職する園を探している学生も閲覧しています。少子高齢化で労働人口が減っている現在、新任の幼稚園教諭や保育士の確保は深刻な問題です。
「自分もここで働きたい」と考えてもらうためには、一度にたくさんの情報を届けることができるホームページが有効なのです。検索分析で新たなニーズを発見できる
「自分の近所の園を探している保護者を想定していたら、園へのアクセス方法がたくさん閲覧されていた」
「給食は業者に任せていたら、給食の内容を載せたページのアクセスが想定外に多くて内容を確認した」
など、アクセスが増えてくると、開設当初は想定しなかったニーズが見えることがあります。それは直接ホームページの内容に関わることもありますし、園の運営そのものの改善につながることもあります。
閲覧者のニーズは、自分の園のホームページからでないとわかりません。在園児の保護者の意見からも見えにくい、保護者のニーズがわかるのです。幼稚園・保育園のホームページ制作で押さえておきたいポイント
では、実際にホームページで集客を図るために、押さえておくべきポイントの解説をします。ホームページを見るのは子供ではなく、保護者
まずは、ホームページを「誰に向けて発信するか」はっきりさせます。
幼稚園や保育園のホームページを検索してくるのは、子供ではなく、保護者です。
大人である保護者は「なぜ、運動会を5月ではなく10月に、このような形でするのか」までわからないと、納得しません。ホームページは、ただの日記ではあまり意味がありません。保護者が知りたいと思う情報を載せましょう。
「運動会をしました」だけではなく、「心と体の育成と、みんなで一つのものを作りあげる大切さを知るため開催しています」など、一言添えると効果的です。ホームページの目的は、集客か採用か発信か
誰に向けての発信かはっきりさせたら、ホームページの目的も大事になります。
ホームページの目的が集客につなげたい場合は、入園先を探している保護者に向けて。採用につなげるなら学生に向けて情報が必要になります。託児事業を開始したい企業に、保育士を派遣する、というサービスを提供しているなら、企業向けの情報も必要になります。
ホームページを作る上での注意点
ホームページの内容とはあまり関係ありませんが、考慮すべき注意点を解説します。
- 無料のホスティングサービスは避ける
- 在園児の保護者あてに写真の掲載許可を取る
- スマホでの閲覧に対応させる
- 写真の追加やお知らせなど、簡単な更新が自分でできる
ホームページは、ホスティング・レンタルサーバーを無料で借りて作ることもできます。
ただし、無料のホスティングサービスには、広告がつくものが多くあります。
広告の内容はこちらで選べないことが多く、ホームページが逆効果となります。
商用利用を認めていないサービスも多いので注意が必要です。ホームページに子供の写真を載せる場合、事前に在園児の保護者あてに掲載の承諾を取るお手紙を出しましょう。
無断で載せると、たとえ顔や名前がはっきりわかるものでなくても、不快に思う保護者は多いです。
掲載許可が取れた子、拒否された子をはっきりさせて、写真の目的もきちんと示しておくことで、園の信頼にもつながります。また、最近のホームページの閲覧は、ジャンルを問わず8割はスマホからのアクセスだとされています。
スマホから見たとき、見やすいホームページになっているかも確認しましょう。行事や園からのお知らせの更新のたびに、業者にお願いするのは大変です。
アフターフォローがあって自分たちで写真やお知らせを更新できる制作会社を選びましょう。幼稚園・保育園のホームページは「見学」からの集客の第一歩
幼稚園や保育園のホームページが完成したら、さっそく園児が増えるのかというと、そういうわけでもありません。子供を入園させる園を選んでいる保護者の場合、まずは見学に行ってからがほとんどです。
- 自宅から園まで時間はどれくらいかかるのか
- どんな施設や遊具があるのか
- 先生や子供の様子は
など、見学は園を細かくチェックできる貴重な機会です。
ホームページを見ただけで入園を決める保護者はあまりいません。「この園は自宅から近くはないけど通園バスがあるから通えるな。行事がたくさんあって子供たちも先生も楽しそうだな。見に行ってみようか」
と思ってもらえるホームページを目指しましょう。結局は子供や保護者が園に馴染めるかどうか
これまで、幼稚園・保育園のホームページのポイントをいくつかお話しました。
しかしやはり見学するのと、実際に在園してからでは違ってしまうものがどうしてもあります。筆者の下の娘が通園した幼稚園では、同じクラスの子が2人退園しました。
1人は、保護者はとても園を気に入っていたのですが、子供が秋口から「幼稚園に行きたくない」と泣き止まなくなってしまったということでした。
もう1人は、逆に子供は園を気に入り、お友達もできて楽しく過ごしていたのですが、保護者がどうしても納得できず、退園を決めたというものでした。筆者も娘も、素晴らしい幼稚園だったと思っているのですが、入ってみないとわからない、あるいは途中で気が変わってしまうということもあります。
完璧なホームページを作り上げたとしても、ホームページは万能ではないことも念の為考慮しておいてください。幼稚園・保育園のホームページ制作を委託できる会社の条件4つ
では、幼稚園・保育園のホームページ制作を委託する際、優良ホームページを作ることができる会社の条件を解説します。ホームページ制作の実績が豊富
実績が豊富な会社であれば、やはりどんなホームページを作ってくれるのかわかりやすいという利点があります。
実績のところに載っていた、〇〇のようなイメージで、とオーダーもしやすいです。集客に特化したコンテンツを作ることができる
「集客に特化している」といえる会社は、集客につながるホームページのノウハウを知っています。
これまでどんなサイトが効果を上げ、どんなサイトがダメだったかもわかっているので、安心して任せることができます。見やすい・わかりやすいホームページ制作ができる
パソコンでもスマホでも見やすいホームページを作ることができるのは、大きな条件の1つです。
就活中の学生と同じように、保護者も子供を見ながらスキマ時間にスマホで検索します。
その際、求めている条件が園にあるかなど、スマホでも見やすくてわかりやすいホームページは必須になります。アフターフォローが充実している
ホームページはできたけど、操作が難しくて更新ができない、写真が追加できないのでは困りますよね。
開設までは委託しても、更新は自分たちでできないと手間が増えるばかりです。
その際、アフターフォローがしっかりしていれば、簡単な操作方法からメンテナンスの仕方まで、しっかりサポートしてもらえます。まとめ:幼稚園・保育園の中がわかりやすいホームページに人は集まる
最近は兄弟で通う園を変える保護者も増えてきました。
以前は口コミや保護者が卒園したから、という理由で園児が集まっていた園も、積極的に情報を発信することが求められています。しかしホームページは、園を名前すら知らなかった保護者に気づかせることができます。
「この辺にこんな幼稚園や保育園があったなんて知らなかった、施設も充実しているし何より子供が生き生きしているし、見学しようかな」
という見込み客の獲得につながります。他の園との差別化をはっきりさせ、新たな改善策を見つけるきっかけにもなります。
さらに、現在新任の獲得が難しい保育士や幼稚園教諭が、ホームページを通して園を見つけてくれるので採用のきっかけにもなります。デザインだけでなく、見やすくわかりやすいホームページを作ってくれる制作会社を選んで、園児増加の手段にして頂きたいと思います。