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【企業向け】WordPress以外でおすすめの国産CMSをご紹介
「CMS」とは、コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の略で、webサイトを構成するテキストや画像を一元管理するシステムです。
「ホームページ作成ツール」として認識されていることもあり、日本でも多くの企業がCMSを導入してwebサイトを制作しています。
CMSの中でも、特に「WordPress」は世界の全webサイトの4割以上が利用中で、さらに日本でのシェア率は8割以上と言われています。
しかしWordPressは、海外発のCMSということもあり、日本企業には使いづらいと感じることもあるようです。
この記事では、WordPressを導入する上での問題点や、国産のCMSのメリット、おすすめの国産CMSもご紹介します。ぜひご一読ください。
記事の目次
WordPressを企業サイトで利用する際の問題点3つ
国内のコーポレートサイトでも20%以上がWordPressを利用していると言われていて、CMSの中で大きなシェアを持っています。
しかし国内企業のweb担当者には「WordPressは使いづらい」と感じている人もいます。
では、国内企業がWordPressを導入する上での問題点を解説します。メンテナンス時の生産性が下がる
WordPressは海外発のCMSのため、日本語のマニュアルがなく(あるとしても機械で直訳したような文章で読みにくい)、使いこなすまでに「慣れ」が必要です。
ある程度WordPressやweb制作に関しての知識のある担当者でないと、簡単な更新以外のメンテナンスが難しく、web制作会社などの専門家に頼ることも多くなります。
web制作会社にメンテナンスを依頼している間や、CMSに精通した担当者が不在の場合など「業務の属人化」につながり、生産性が下がることになります。
セキュリティ対策が難しい
WordPressは非常にシェア率が高いCMSということもあって、悪意を持ったユーザーの攻撃を受けやすいことでも知られています。
WordPressは、そのままではセキュリティの脆弱性が指摘されており、特にコーポレートサイトではしっかりとした対策を取る必要があります。
セキュリティ対策は、基本的に導入した自社内で行うことになるので、やはり専門家でないと難しい作業になります。
ランニングコストの予測を立てにくい
WordPressをはじめとしたCMSは、古いバージョンのまま使い続けるのはセキュリティリスクが高くなるので、更新が必要です。
しかし、企業に導入されているCMSはほぼカスタマイズされているので、プラグインも新しくするなど、更新のたびにランニングコストがかかります。
WordPressの更新通知は、定期的なものとともに突発的に来るものもあり、そのたびに更新作業に時間を取られるのでランニングコストの予測がつかないことがあります。
国産CMSを利用するメリット
では、海外CMSのWordPressに比べて、国産CMSにはどんなメリットがあるでしょうか。
順に解説します。操作が簡単
国産のCMSならば、日本の企業が導入することを想定して作られているので日本語のマニュアルが充実しています。
ボタンも簡単な日本語になっているので使い方がわからないこともありません。
直感的に操作できるので、社員の誰でも更新ができるのは大きなメリットです。
日本の企業に特化したサポートをしてもらえる
海外発のCMSでは、ベンダーからの導入後のサポートがほとんどないこともあります。
しかし国産のCMSならば、日本企業の実情をよく知っているベンダーが手厚いサポート体制を整えていることが多いです。
トラブルが起きたときでも迅速に対応してくれますし、セキュリティ対策も日本企業向けに充実しています。
いざというときに日本語で迅速に適切に対応してくれるのは、安心感が違いますよね。
さまざまな用途に対応している
一言で「企業サイト」といっても、コーポレートサイトや決済機能のあるECサイト、ブログなどを運営するオウンドメディアもあります。
国産CMSはこのようなさまざまな企業サイトに対応しているので、CMSの導入目的に応じたサイトが柔軟に制作できます。
企業向けサイトで利用できるおすすめの国産CMS5選
それでは、企業サイトの運営で導入するのにおすすめな国産CMSをご紹介します。
①NOREN
(引用元:NOREN)「NOREN」は、株式会社アシストが提供するCMSです。
専門のサポート体制で、電話・web・メールで問い合わせることができます。
サポート満足度は平均98.4%以上を記録しています。また3日間の定期教育コースもあって、サポートと導入時のトレーニングが共に充実しています。
NORENを導入している企業の87%が自社でサイト運営をしているというデータもあり、運営コストを抑えることができそうです。
②Blue Monkey
(引用元:Blue Monkey)「Blue Monkey」は、クラウドサーカス株式会社が提供するCMSです。
特に日本の中小企業での利用を見据えて開発しているので「法人向け」とはっきり書かれているのは安心です。
開発・運用・サポート・保守まで、しっかり責任を持って管理していて、特に法人サイト向けのセキュリティ機能が強化されています。
CMSを初めて使う人でも操作が簡単でわかりやすく、SEO設定にも標準対応しているのは嬉しいです。
③ShareWith
(引用元:ShareWith)「ShareWith」は、野村インベスター・リレーションズ株式会社が提供するCMSで、200社以上の導入企業数を誇ります。
特にIRに力を入れたい企業におすすめで、操作が簡単なのはもちろん、TDnet・EDINETと自動連携してIR関連開示資料が表示できるので、開示ミスが発生することがありません。
独自指標のグラフや経営者のメッセージといった、自動化の対象外の情報も同一の管理画面で編集できるので、IR担当者だけで公開まで完結させることができます。
④HeartCore
(引用元:HeartCore)「HeartCore」は、ハートコア株式会社が提供する、2020年度実績で国内CMSシェアNo.1のCMSです。
WordやExcelを使う感覚で編集画面を操作できるので誰でも簡単に更新でき、Javaのプログラミングでカスタマイズも可能です。
web制作初心者だけでなく、web開発を専門的に行う方も使いやすいCMSになっています。
また特長的なのが「顧客属性に合わせたコンテンツ配信」ができることで、webサイト向けだけでない、多様なコンテンツ管理として活用することができます。
⑤Movable Type
(引用元:Movable Type)「Movable Type」は、アメリカ発祥のCMSですが、2011年2月から日本のシックス・アパート株式会社が継承し、提供しているCMSです。
最新バージョンの「Movable Type 7」ならば、コンテンツを構造化して保存し、出し入れを容易にするという新しいタイプです。
コンテンツページを量産するような場合でも、ブロックを組んでひな形を作れば誰でも簡単にページの制作や更新ができるので、作業効率が上がります。
WordPressのようなオープンソースではないので、セキュリティ面が安心という声も多いです。
まとめ:国産CMSは日本語でのサポートやセキュリティ対策も充実
webサイトを構築するためのCMSは、日本でもWordPressが8割以上と、圧倒的なシェア数を誇っています。
しかし企業サイトを制作する上では、トラブルが起きた場合に専門的な知識が必要になる場合があることや、セキュリティ面で不安があるという意見も多くあります。
国産のCMSは、日本企業向けに開発されたCMSが多く、サポート面が充実していてトラブルにも迅速に対応してくれます。
企業サイトを制作する際は、ぜひWordPressだけでなく国産CMSも検討してみてください。