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学習塾(予備校)の業界で参考になるホームページのwebデザイン10選
少子化が進むとともに塾を選ぶ基準も多様化して「友達が通っているから」という理由ではなく、慎重に塾や予備校を選ぶ家庭が増えてきました。
それに伴い、生徒や保護者が閲覧する塾や予備校のホームページは、今後ますます重要度を増してくるものと思われます。
この記事では、
「塾のホームページを制作したいがどんなデザインにすればいいのかわからない」
「塾のホームページを制作したものの、いまいち問い合わせが増えない」と悩む担当の方へ向けて、最近塾を決めた受験生の娘を持つ筆者が、学習塾や予備校のホームページの制作のポイントや参考になるデザインをご紹介します。
ぜひご一読ください。学習塾(予備校)のホームページ制作のポイント3つ
学習塾に限らず、どんな業種でも閲覧するユーザーの心をつかむホームページは、見やすく、どんな塾かわかりやすいものでなくてはなりません。
では「見やすく、わかりやすい」と感じるホームページを制作するポイントを4つに分けて解説します。
ターゲットを明確にする
まずは、ホームページを一番見てもらいたい「ターゲット」を決めましょう。
ホームページは保護者だけではなく、実際に通う生徒も閲覧します。
そのため、保護者に向けてばかりメッセージを発信しても問い合わせに繋がらないことも多くあります。塾を検討している保護者や生徒が持つ悩みには、次のようなものがあります。
- 部活と勉強を両立させたい
- 定期テストの点数を上げたい
- 県内のトップ校に合格したい
「理解度を高める」のが目的の塾と「難関校に合格する」のが目的の塾では、ターゲットとなる生徒が違います。
ホームページのターゲットをはっきりさせることで、
「当塾ではこんなシステムで県内トップの〇〇校に〇人合格しました」
などと、強みを強調して他校との差別化を図ることができます。ターゲットに求められるコンテンツを入れる
ホームページに盛り込むべき内容はターゲットごとに多少の違いはありますが、おおむね次のようなものになります。
- 合格実績
- 教育方針
- スケジュール
- 料金体系
- 塾長・講師の紹介
「進学塾」としてPRしたい学習塾であれば、ぜひ春の受験でどこに何人合格したのか合格実績を発表しましょう。
合格者の体験談などがあると、さらに塾の良さをアピールする材料になります。
「教育方針」は、特に保護者が重視します。
TOMASは、個別なのに進学塾 (引用元:TOMAS)
というような、塾の方針が端的にわかるキャッチコピーがあると良いです。
また授業時間や使用教材、週2回通う生徒の例など、スケジュールやカリキュラムがあると入塾後のイメージが膨らみます。
動画を活用するのもおすすめです。料金体系については「問い合わせで」という塾が多いですが、「中2・週3回の通塾でテスト対策がしたい生徒の場合」などと例を示されるだけでも、保護者は安心します。
スマホでの閲覧に対応させる
生徒はもちろん、保護者のほとんどがスマートフォンでホームページを閲覧します。
ネットを利用するユーザーの8割がスマホで閲覧していると言われています。そのため、スマホ対応のホームページを制作することは必須です。
PCだけでなく、スマートフォンからもアクセスして、見やすいかどうか確認しましょう。学習塾(予備校)で参考になるホームページのデザイン10選
それでは、ホームページを公開している学習塾や予備校でデザインの参考になるサイトを10選ご紹介します。
①城南コベッツ
(引用元:城南コベッツ)「城南コベッツ」は、北海道から九州・沖縄まで全国展開する個別指導塾です。
ロゴが青と緑ということもあって、青と緑が多く使われているので統一感があります。メニューには「小学生」「中学生」などの学年別の情報のほか、「保護者のみなさま」という項目があるのが特徴的です。
難関校の合格よりは、授業についていけるように、というターゲット対象の保護者の印象に残るメッセージになっています。
②栄光ゼミナール
(引用元:栄光ゼミナール)「栄光ゼミナール」は、関東を中心に中学受験や高校受験対策を行っている学習塾です。
夏期講習や個別指導、大学受験を目指す高校生向けとコンテンツが豊富ですが、落ち着いた雰囲気の写真と文字が中心の構成で、ごちゃごちゃしないように工夫されています。
合格体験談は「東京」「神奈川」などのエリアや「私国立」「公立」などのカテゴリー別に閲覧することができて、とてもわかりやすいです。
③TOMAS
(引用元:TOMAS)「TOMAS」は、首都圏で展開する個別指導塾です。
なんといっても、ファーストビューでいきなり赤地に白文字で実績を表示しているのがとても印象的です。
東大や早慶の合格数を表示する予備校は多いですが、「医学部医学科」合格者数を最初に表示することで、医学部志望の学生や保護者に刺さるトップページです。
強い印象を残すだけでなく、なぜ個別指導塾で難関大学に合格できるのかを、写真と動画でわかりやすく説明しています。
④ラボ寺子屋
(引用元:ラボ寺子屋)弊社CONTAで制作した「ラボ寺子屋」のホームページです。
ラボ寺子屋は、東京の板橋で教室を展開している学習塾です。
「10年後に『あの塾に通っていてよかった』と思える指導」などのキャッチフレーズは、ユーザーを「探していたのはこんな塾かも」と惹きつけます。シンプルな構成で、ページ内の画像リンクも大きいので、目的の情報までたどり着くのが早いです。
「LINE相談」「資料請求」などがPCでもスマホでも目立つ場所に固定されているので、問い合わせや相談がすぐできます。⑤パソナビ
(引用元:パソナビ)「パソナビ」は、上記の「ラボ寺子屋」がオンラインコースとして運営している非対面型の塾で、弊社CONTAが制作したホームページです。
自宅でオンラインで受講できるコースということで、特にスマホからのアクセスをメインに考えた構成になっています。
「学習相談」と「会員登録」のボタンは常に固定されていて選択できるようになっています。
また、ランディングページ方式でコースの特徴やよくある質問を1ページで閲覧したあと、そのまま会員登録までスムーズに導くようにレイアウトしています。⑥早稲田アカデミー
(引用元:早稲田アカデミー)「早稲田アカデミー」は、関東を中心に展開する学習塾で、大学受験部門では東大や早慶上智大の合格実績もあります。
サイトのデザインは非常にシンプルで「夏に変わるキミの追い風になりたい」というメッセージが強く印象に残ります。
トップページは「小学生」「中学生」など学年別のボタンリンクと、校舎検索とお知らせくらいしかありません。
そのぶん、ボタンリンクの先の塾の詳細は「目的・志望で選ぶ」「設置コースから探す」など、見やすいレイアウトになっています。⑦森塾
(引用元:森塾)「森塾」は、関東や静岡・新潟などで展開している個別指導塾です。
森塾のサイトの構成は「個別指導ってどんな塾?」と考える生徒や保護者に対して、疑問や不安になる点をすぐに解消できるようなレイアウトです。
「個別指導に向いていない子は?」など気になる情報が目立つ位置に置かれ、授業料がわかりやすく表示しているのも安心です。
トップページの情報量は多めですが、レイアウトが工夫されているので、欲しい情報を迷わず閲覧できるページになっています。
⑧お茶の水ゼミナール
(引用元:お茶の水ゼミナール)「お茶の水ゼミナール」は、通信教育で有名なベネッセが都内で展開する、現役で難関大学合格を目指す生徒のための予備校です。
文字が中心の構成ですが「えんじ色」を多く使って印象が残りやすくなっています。
内容はシンプルですがメニューの分け方がわかりやすいので、特長や卒業生の声、受講費など、知りたい情報にすぐに飛べます。ページの下部に「資料請求」「説明会」などが固定され、申込方法に迷うことがないのもよいです。
⑨登竜会
(引用元:登竜会)「登竜会」は、首都圏や関西圏の学習塾や家庭に東大生の講師を派遣する「プライベート塾」です。
少し特殊な塾だけに、システムなどの説明が非常に丁寧です。
写真は少なく、文字とイラストが中心ですが、ランディングページ方式で1ページで塾の内容を理解してもらい、LINE登録や問い合わせにつながるように工夫されています。また上部にメニューが設置され、ページをスクロールしなくても目的の情報が閲覧できるようになっています。
⑩国大セミナー
(引用元:国大セミナー)「国大セミナー」は、関東や大阪などで教室を展開する学習塾で、集団塾とも個別指導塾とも違う「6人制授業」が特徴です。
画面いっぱいの赤いファーストビューで、国大セミナーの大きな特徴の一つである「6人制授業」を目立たせています。
またそのすぐ下で「1分でわかる国大セミナー」という動画を見ることができて「どんな塾なのか」がすばやくわかります。
キャンペーン内容も、あちこち探さないと見つからないサイトが多い中、メニューからすばやく確認できるのも嬉しいです。
まとめ:学習塾(予備校)のホームページはどんな塾かわかりやすく見やすいように制作する
学習塾や予備校のホームページは、小学生・中学生や高校生まで様々な年齢の生徒や保護者が閲覧します。
塾に通う理由もテスト対策や受験など多種多様にあるので、しっかりターゲットを明確化してから制作しましょう。
ターゲットが求めるコンテンツを盛り込んで、スマホでの閲覧に対応させることも忘れず行いましょう。
ホームページ制作が難しいと感じる場合は、ぜひweb制作会社への依頼もご検討ください。