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外部被リンクはまだSEOに有効?知っておきたいポイントを解説
ホームページを運営していると他のサイトからリンクを貼ってもらえることがあります。
外部のサイトからリンクの設置を受けることを「被リンク」または「外部被リンク」などといいます。
一般的には記事の参考サイトとしてや、資料のエビデンスとして表示したりします。被リンクは、SEOという言葉が一般化する前から順位の決定に有利とされていましたが、2021年最新のSEOでも有効なのでしょうか。
この記事では外部被リンクが現在でもSEOに有効である理由や、被リンクを獲得するポイントをまとめました。
SEO対策をしながらサイトの運営で見落としがちな外部対策について知ることができますので、ぜひご一読ください。
外部被リンクがSEOに有効である理由3つ
結論からいうと、外部被リンクを獲得することは2021年の最新SEOにおいても有効だと言われています。
その理由は次の3つです。- リンクの設置を受けたページが上位表示されやすいから
- ドメインパワーが上がるから
- クローラビリティが上がるから
順に解説します。
リンクの設置を受けたページが上位表示されやすいから
自サイトにリンクを貼ってもらうということは、第三者から評価を受けたということです。
Googleは被リンクを獲得したページのことを「他サイトから評価を受けている」と見て、記事の品質を判断しています。
記事が有益である、ユーザーの役に立っていると判断されたページは、検索結果の上位に表示されるようになります。外部サイトから被リンクの数が多いと、品質の良い情報があると判断されやすいのです。
ドメインパワーが上がるから
ドメインパワーとは、「.com」「.co.jp」などのドメインに備わっているSEOに有利に働く力のことです。
新しいドメインは、なかなかGoogleから正当な評価を受けることができず、上位表示されにくいです。長期間良いコンテンツを投稿し続けると、徐々に評価されて順位も上がります。
つまり被リンクを獲得していくと、長くしっかりサイトを運営しているサイトと同じようにGoogleからの評価が上がり、ドメインパワーが上がっていくのです。
クローラビリティが上がるから
クローラビリティとは、評価をするためにサイトを巡回する「クローラー」がサイトを認識しやすくすることです。
被リンクの獲得は、クローラビリティを上げる方法として最も効果的と言われています。
作ったサイトを検索結果に表示してもらうためには、クローラーに早く発見してもらって、正確に内容を理解してもらうことが必要です。
クローラーはリンク間を移動していくので、被リンクを獲得することで自サイトを見つけてもらいやすくなります。ただしやみくもに低品質なサイトからのリンクをかき集めても、「質の悪い被リンク(スパムリンク)」と判断されて意味がありません。
それどころか、ガイドライン違反とされてペナルティを受ける可能性もあります。Googleが検索結果の品質を保つためにサイト運営者に提唱しているガイドラインとは、Google検索セントラルで確認することができます。
(参照:ウェブマスター向けガイドライン|Google検索セントラル)自サイトから被リンクの獲得をコントロールすることは難しいので、対策を諦めてしまう企業も多いです。そのため逆に被リンクを獲得しようとすることはチャンスになります。
SEOに有効な外部被リンクとは|低品質な被リンクとの違い
そもそもGoogleのいう質の悪いリンクが増えた原因は、過去のSEOでとにかく被リンクの数が多ければ順位が上がると言われていたことにあります。2012年のアップデートで、低品質な被リンクの数はサイトの品質を判断する材料にならなくなり、順位を下げるサイトが続出しました。
では、良質な被リンクと悪いリンクの違いはどこにあるのか解説します。
良質な外部被リンク
良質な被リンクと認定されるのは次のようなサイトです。
- 自サイトと関連性が高いサイト
- アクセス数の多い著名なサイト
まず被リンク先のサイトの内容が、自サイトと関連性が高いサイトは評価が高くなります。
被リンクの評価は、ユーザーの悩みや調べたい内容と関連していることが重要です。ユーザーの理解をさらに深める被リンクは、ユーザーの役に立つので高い評価を得ることができます。
またサイト内容と関連性があり、アクセス数が多い、専門性が高いなどの権威性の高いサイトからの被リンクはさらに評価が上がります。
質の低い被リンク(スパムリンク)とは
質の低い被リンクは、被リンクの数のみを目的とした検索結果に悪影響を与えるものをいいます。
2012年のアップデート以前は、被リンクの数を増やすため、SEO目的の不自然なリンクや相互リンクプログラム、リンクの売買などが横行していました。
2021年現在、このようなリンクはGoogleのガイドライン違反とみなされて、順位下落などのペナルティを受けることがあります。
ちなみに中古ドメインを購入してサイトを作成することは違反にはなりえませんし、順位決定に不利になることもありませんが、注意点はあります。
もし過去にペナルティを受けていたドメインだと気づかずに購入してしまうと、マイナスからのスタートになってしまいます。
中古ドメインを購入する際は、安心できる業者から購入することが大切です。
中古ドメインは、最初からドメインパワーを持ったサイトを構築することができて有利です。
外部被リンクを増やすためのポイント
では良質な外部被リンクを獲得するにはどうすればいいのか、押さえておくべきポイントを解説します。ユーザーの役に立つ情報を発信し続ける
被リンクを獲得するには、リンクしてもらえるような情報を発信し続けるしかありません。
有料のリンクを買うなど、無差別的にリンクを獲得するような小手先の技術は通用しなくなっているからです。意識的に被リンクを集めるのではなく、自サイトのコンテンツそのものの質を高めることで、他のサイト運営者が参考になると感じ、自分のユーザーに紹介してもらえるようになります。
大事なのはユーザーのニーズに沿った、役に立つ情報を発信していこうとすることです。
また自サイトのコンテンツの参考になるのはどのようなサイトか考えると、どんな内容なら被リンクを獲得できるか見えてくるかもしれません。SNSなどで宣伝する
できるだけ早く順位を上げたい、訪問者の数を増やしたいならば、良質なコンテンツを作成した上でSNSなどや広告を出稿して宣伝し、露出を増やしましょう。
SEO対策をしても、実際に順位に反映されるのは何ヶ月も後であるのが通常です。
その前にサイトを広く知ってもらって、少しでもリンクを獲得できればその後の運営も有利になります。サイトの中に、TwitterやFacebookに投稿できるようなシェアボタンを設置するのもおすすめです。
質の悪い被リンクを削除する
質の悪い被リンクは、自サイトにとって評価のマイナスになるので削除しましょう。自分で削除できない場合は、サーチコンソールでリンクを否認してください。
(参考:サイトへのリンクを否認する- Search Consoleヘルプ)解除すべき被リンクはこのようなサイトです。
- 購入した被リンク
- SEOのみが目的の相互リンク
- 関連性の低いサイトからの被リンク
- 自作自演リンク
- 複製のみで構成されているような低品質なサイトからの被リンク
自作自演リンクとは2012年のアップデート前までSEOに有効とされていた施策で、関連会社などサブサイトからの被リンクを大量に貼ることです。
現在は有効な施策ではなくなり、スパムリンクとされることもありますのでご注意ください。SEOに有効な外部被リンクは良質な被リンクの獲得がポイント
2012年のアップデート以降、不自然な相互リンクや売買されたリンクなど質の悪い被リンクを大量に貼っていたサイトは順位を落としました。外部被リンクは良質なサイトからのリンクであれば、現在もSEOに有効です。良質な被リンクを獲得するためには、ユーザーの役に立つ良質な情報を発信していく必要があります。
外部被リンクの獲得は自分でコントロールすることが難しい施策です。今回お伝えした内容を参考に実践していただければ幸いです。