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【初心者向け】コンテンツマーケティングとは?メリット・デメリットを紹介
「コンテンツマーケティング」という言葉をご存知でしょうか。
コンテンツマーケティングとは新たなマーケティング手法として、最近大きく検索数を伸ばしているキーワードでもあります。この記事では、コンテンツマーケティングとはなにか、メリット・デメリットはどういうものか、なぜコンテンツマーケティングに取り組むべきなのかを解説します。
今まで聞いたことはあったけど、何をどうすればいいのかわからないという方にもわかりやすく説明しますので、ぜひご一読ください。
記事の目次
コンテンツマーケティングの定義と種類を簡単に解説
コンテンツマーケティングを一言で説明すると、ブログや動画などのコンテンツを公開して顧客との信頼関係を築き、自社の商品やサービスの購入につなげることを狙うマーケティングです。具体的には、このような手法です。
- 消費者が求めている情報を分析し、コンテンツにしてWeb上に公開する
- コンテンツが検索エンジンで上位表示されたり、SNSで拡散されて広まる
- 目に留めた人が見込み客となり、自社の商品やサービスに興味を持つ
スマホを持ち歩くのが当たり前で情報にあふれた今、流れてくる情報をただ見て決める「押し付け型」のマーケティング手法が効かなくなりつつあります。
消費者が自分の欲しい情報を選ぶようになり、興味のない情報は見ることを辞めたためです。
テレマーケティングやダイレクトメールなどが、押し付け型と言われる手法です。企業が伝えたい情報と消費者が知りたい情報には、通常ギャップがあります。
コンテンツマーケティングは、企業側が消費者が求めている情報を発信し続けることでそのギャップを埋め、見込み客として信頼関係を構築していくのが狙いです。「いつも見ているあの企業が出している商品だから買ってみよう」と考える優良顧客が増えれば、一つの商品を発表したときだけでなく、中長期的に収益が上げられるようになります。
それでは、コンテンツマーケティングに適したコンテンツとはどのようなものか解説します。
記事ブログ
記事ブログは導入しやすく始めやすいため、今一番日本で流行っているコンテンツです。
ホームページから用意しなくても、簡単にブログが運用できるツールも多数あります。
またnoteなど、記事の一部を有料で配信することができるサービスもあります。検索結果で上位表示されれば、今まで自社製品を見たことがなかった新規顧客を獲得するきっかけにもなります。
チェックリスト
「これらの項目に○個以上当てはまるあなたは隠れ乾燥肌かも?」など、見込み客の悩みに共感して自社製品に興味を持ってもらいやすくします。
今まで注意したことはなくとも「もしかしたら私の肌は乾燥していたのかも」など、潜在ニーズを発掘することもできます。
調査資料・レポート
自社で独自に調査してまとめた資料やレポートを配信します。
見込み客のニーズと合致する適切なタイミングで発信することで、自社に興味を持ってもらえます。動画
4Gや5Gなどの通信技術が発達し、街なかでもフリーwi-fiが充実してきたことで、動画配信は注目度の高いコンテンツです。
動画は文字のみと比べて見た人の記憶に残りやすく、情報量が文字と比べて圧倒的に多いです。
また動画を見た人の反響も文字より動画のほうが大きい傾向にあります。最近の例として、車に興味がない若年層に興味を持ってもらうために作られた、コンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.制作の動画があります。
人気アニメ「鬼滅の刃」でメインキャラを務める声優さんが出演し、公開から1ヶ月半で約14万回再生されています。
一般的なCMとは全く違いますが、プリウスという車の認知には十分と言えます。
(出典元:YouTube・CV部チャンネル)オウンドメディア
ブログやYouTube以外にも、企業が所有し、運営している情報発信のためのオウンドメディアがあります。
企業のホームページの他、Twitter、Instagram、メルマガやホワイトペーパーなどが、コンテンツマーケティングによく使われるオウンドメディアです。これらは、直接商品やサービスを売るためというよりも、顧客との関係性を作っていくためのコンテンツを発信するために使われるのがほとんどです。
コンテンツマーケティングのメリット5つ
では、売りたい商品とは関係のないコンテンツを発信することは、どんなメリットがあるのか解説します。広告費が削減できる
Web広告やバナー広告は、1週間で数十万円〜数千万円かかることもあります。
コンテンツマーケティングをメールマガジンやブログなどの記事コンテンツから始めるなら、初期費用は記事を執筆する以外かかりません。
広告費を大幅に抑えて始められるのが、最大のメリットと言えます。SEOで上位表示からの流入が見込める
ブログ記事を掲載する際、ユーザーが検索するキーワードで検索結果の上位表示を狙う施策を「SEO」といいます。
多くのユーザーが検索するワードで上位表示されれば、多くの新規ユーザーの流入が見込めます。新規の見込み客が獲得できる
上記とも関連して、動画や記事コンテンツでも、多くのユーザーが検索結果から流入することで、新規の見込み客を増やすことができます。
コンテンツを気に入った見込み客が繰り返し訪問することにより、のちの商品やサービスの購入にもつながります。顧客との距離を縮めて信頼関係を築ける
ユーザーに繰り返し求められている情報を発信することで、コンテンツに「ファン」がつき、繰り返し訪問してくれるようになります。
こちらは前述のコンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.の別動画ですが、見た人から「カローラ買う!」という反応がありました。キットみたいに櫻井ボイスでこんなこと話してくれるならカローラ買う✨買っちゃう💕 https://t.co/osy2agFIvO
— ルシリア (@rucilier208) December 10, 2020
広告に頼らずに情報が拡散する
一度人気に火がついて「バズる」状態になったコンテンツは、こちらが手を加えなくてもどんどん広がっていきます。
YouTubeでたくさん再生されて「いいね」が集まった動画は、「おすすめ」に出やすくなります。
ブログ記事も、よく閲覧されるページは検索上位に載りやすくなるので、ますます検索エンジンからの流入が増えることになります。公開した全てのコンテンツが人気になることはありえませんが、人気コンテンツはそのままWeb上に残って資産となり、継続的に新規ユーザーを連れてきてくれます。
コンテンツマーケティングのデメリットとは|手間と時間
では、コンテンツマーケティングのデメリットはどんなことなのか、解説します。運営の継続に手間と時間がかかる
一番の大きなデメリットと言えるのが「手間と時間」です。
常にユーザーがどんな情報を求めているか分析し、コンテンツを作って公開することを続けていかなくては、あっという間に見込み客は離れてしまうのです。コンテンツに人気が出て拡散されても、直接売上につながるわけではなく、信頼を積み重ねなくてはいけないので時間がかかります。
そもそもコンテンツマーケティングは、顧客との信頼関係を築いてからがスタートの中長期的戦略です。
発信したコンテンツは消えることなくWeb上に蓄積され、継続的に見込み客を連れてきてくれます。コンテンツを拡散しないと伸びない
人気アニメキャラや、芸能人、ミュージシャンのコンテンツは、公開するだけでファンがどんどん拡散してくれます。
拡散されることで、コンテンツを知らなかった人にも情報が届くことになります。
この、コンテンツが1年間でどれだけの人数に届くか表した指数を「リーチ力」といいます。コンテンツマーケティングを始めたばかりで、まだファンが少ない状態だと、リーチ力がありません。
SEO対策して検索上位に表示されるようにしたり、SNSなどで宣伝して拡散を促す必要があります。広告費以外の費用がかかる
広告費はかかりませんが、コンテンツを制作するための費用はかかります。
記事を書くためのリサーチや、自社のホームページを作るならサーバー代なども必要です。
動画を制作するなら、機材や動画編集ソフトなども必要になります。コンテンツ制作を、プロの制作会社に外注する方法もあります。
かける時間と手間をお任せできるので、結果的にコストの節約につながることもあります。まとめ:コンテンツマーケティングのメリットを生かした中長期的戦略を
これまでマーケティングの手法といえば、ダイレクトメールを送ったり、直接電話をかけたり、マスメディアを使った広告が主でした。
情報過多の現代では、消費者は押し付けられた広告を避けるようになり、自分で興味のある情報を選ぶようになっています。そこで、消費者がSNSやWeb検索で得た興味のある情報に基づいて行動して得られるコンテンツを、企業の方で制作する動きが出てきました。
消費者を追いかけるのではなく、見つけてもらって購入につなげる手法が、コンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングは、中長期的に手間と時間をかけて行う手法です。
しかし発信したコンテンツはWeb上に資産として残り、長期間新規顧客を発掘する材料になります。
最近はGoogleの検索結果も、小手先の技術より質を重視しているので、上位表示されれば新規顧客との信頼が築きやすくなるのです。コンテンツ制作を制作会社に頼むことで、かける手間と時間が削減され、コストも結果的に削減されることがあります。
この機会にぜひ、コンテンツマーケティングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。