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Webサイトからコンバージョンを増やすために今すぐできるポイントを3つ紹介
ECサイトを運営したり、Webサイトから広告を打ったときなど、必ず気にしなければいけないのが、「コンバージョン」です。
コンバージョン(conversion/CV)とは、Webサイトの訪問者がホームページの目標となるアクションを起こしてくれた状態のことで、英語で「変換」「転換」という意味になります。
ECサイトであれば商品の購入が最終目標になるでしょう。この記事では、
- そもそもコンバージョンとは何か
- コンバージョンを増やすにはどうすればいいのか
- コンバージョンを増やすために今すぐできる施策
これらについて解説します。
Webマーケティングにおいて避けては通れないコンバージョンについて、簡単にわかりやすくまとめましたので、ぜひご一読ください。
記事の目次
Webサイトからのコンバージョンを増やすとは|コンバージョンの定義
前置きでも述べたとおり、コンバージョン(CV)とはWebサイトが目標としている商品購入、資料請求、会員登録などの行動を起こしたことを言います。
小売業やアパレル業などが運営するECサイトでは、商品の購入が目標だと思います。しかし、同じ販売を目的とするWebサイトでも、高価格帯のサービスを売りたいというWebサイトでは、いきなり購入を最終目標にはできないでしょう。
まず資料請求してもらったり、メールで問い合わせしてもらうことを目標としたほうが良いです。
正しいコンバージョンの定義や意義について、解説します。間違えやすいコンバージョン(CV)の定義
コンバージョンはWebサイトごとに正しく設定しないと、何をしても成果が見えてこないという可能性もあります。
正しく設定されたコンバージョンとは、具体的にどんなものか例を上げてみます。
- ECサイト…商品を購入してもらう
- サービスや製品の紹介…資料を請求させる、問い合わせメールを送ってもらう
- コミュニティなどの情報提供…メルマガを登録してもらう
Webサイトを訪れて、サービスや製品に興味を持ち、資料を読みたいと請求する、問い合わせメールを送るのは間違いなく見込み度合いの高いユーザーです。
サービスに興味を持ち、行動を起こしてくれるユーザーは、すぐに売上にはつながらないかもしれません。しかし将来購入までつながる可能性が高いのは明白です。
コンバージョンを増やすには、見込み度の高いユーザーをたくさん獲得することを目指すことも必要になります。
このようにコンバージョンの定義は、業種だけでなくサイトごとにも違います。CVとCVRの違い|何を目標にするのか
Webマーケティングにおいては、コンバージョン(CV)とともに、コンバージョン率(CVR)を高めることも重要です。
CVは、前述のように「何を目標に設定するか」ということです。
資料請求を目標にするか、本申込の数を目標にするかでCV数は大きく変わります。CVR(コンバージョン率)とは、設定したCVを達成した割合のことです。
CVRは、割合の母数を何にするかで変わります。
母数の種類としては、次のとおりです。- ユニークユーザー数(UU数)…サイトに訪問したユーザーの数
- セッション数…サイトを訪問した回数
- PV数…特定のページが閲覧された数
になります。
UU数とセッション数の違いは、UU数はサイトに訪れた「人数」なので、同じ人が一度サイトを出て戻ってきた場合、カウントしません。
しかしセッション数の場合、サイトを閲覧された数になります。同じ人が一度サイトを出て戻った場合もカウントします。PV数が母数ならば、例えば「商品の説明をきちんと読んでコンバージョンに至った」割合を重要視するとします。
その場合、商品の説明以外のページの閲覧は、読んでいてもコンバージョン率には反映されないことになります。CVとCVRのどちらを優先するかですが、商品単価が安いにもかかわらずCV数がかなり少ない状態の場合、まずはCV数を上げなければいけません。
後述する今すぐできる施策を試して、それでも上がらければサイトの構造やコンテンツそのものの見直しが必要になる場合もあります。しかしある程度CV数がある場合は、CVRを増やすとよいでしょう。
CVRが同じなら、アクセス数が伸びればCV数も増えます。CVRを上げることが、ひいてはCV数の増加にもつながるのです。簡単にWebサイトからのコンバージョンを増やす方法3つ
コンバージョンを増やす方法として、一般的に提言されているのは次のものです。- SEOを改善してアクセス数を増やす
- 導線を改善する
- フォームのデザインを改善する
- コンテンツを見直す
などです。
このうち、SEOは改善したからと言ってすぐに結果が出るものではありません。
また、コンテンツの見直しも、Webサイト全体に関わってくることにもなるので、今すぐできるものではないでしょう。
アクセス数はそのままで、サイトを大きく変えることなく、すぐに結果が出やすい施策をお伝えします。例えば、次のような方法です。
- コンバージョンの種類を増やす
- 購入や問い合わせのフォームまでの導線を設計する
- 問い合わせフォームへのリンクボタンを変える
などです。
コンバージョンの種類を増やす
コンバージョンの種類を増やすとは、つまり「窓口を増やす」ことです。
英会話教室を案内するWebサイトの場合、最終目標は教室の入会申込ですが、その前にいくつかのステップがあります。
教室の資料を請求し、体験入学を申し込み、納得すると入会を申し込みます。
この場合、コンバージョンの設定が入会申込のみだと、どうしてもハードルが高くてコンバージョンにつながりません。
「資料請求」「体験入学」「入会申込」の全てにコンバージョンを設定し、窓口を広くしておきましょう。購入や問い合わせのフォームまでの導線を設計する
「導線」とは、ユーザーを問い合わせフォームまで導くための経路です。
コンバージョンにつなげるために、問い合わせフォームの場所がわかりやすいか、迷わずたどり着けるか、ゴールまでの障害を取り除きましょう。
また、入力フォームの欄が多すぎるのもユーザーが離脱するので、なるべく簡単に入力が完了するフォームにしましょう。
意外とよくあるのが「リンク切れ」です。問い合わせフォームまでのリンクが切れていたら、絶対にたどり着けません。
また、最近はPCよりもスマートフォンでサイトを閲覧する人数のほうが、圧倒的に多いです。スマホの画面で閲覧しても読みやすく、申し込みしやすいか確かめましょう。問い合わせフォームへのリンクボタンを変える
フォームまでの導線の改善が、コンバージョン改善に効果的であることは述べましたが、最後にユーザーを問い合わせフォームに飛ばす「リンクボタン」も意外と重要です。
リンクボタンの改善例としては、
- ボタンの大きさを変える
- ボタンの色を目立つ色にする
というものです。
こんな簡単なことでと思われるかもしれません。しかしリンクボタンを目立たせたことで、コンバージョンの改善につながった例はいくつもあるので、ぜひお試しください。まとめ:Webサイトにあうコンバージョンを正しく設定し、できることから改善する
一言で「コンバージョンを増やす」といっても、Webサイトの運営側がコンバージョンを何に設定するかで、その定義は大きく変わります。
ただ単に、商品を購入してもらうことだけがコンバージョンではありません。最終的なゴールにつなげるため、Webサイトの課題を洗い出してコンバージョンを設定しましょう。SEOの見直しでアクセスを増やすことも大事ですが、まずは今すぐできる簡単な改善から始めましょう。
問い合わせフォームへの、リンクボタンを目立たせるだけでも改善された例もありますので、ぜひご参考にしてください。