• 農家が作物をネットで販売する方法とは?許可についても解説

    野菜が入った段ボールを持つ女性

    野菜のネット販売を始めようかと検討している方の中には、「どんな許可が必要なの?」や「オンラインショップを開設してみたい」といった悩みやニーズがあるのではないでしょうか。

    そこでこの記事では、農家がネットで作物を販売する方法について解説していきます。また、その他の販売方法や、オンラインショップのメリットについても触れています。これからネット販売を始めたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

    ネット販売に許可は必要?

    作物をネット販売する場合、許可が必要な場合とそうでない場合があります。この章では、ケース別に解説していきます。

    「有機野菜」の販売の場合

    かごに入っている野菜

    有機野菜をインターネット上で販売する場合、有機食品の検査認証が必要です。そもそも有機野菜とは、農薬や化学肥料などの化学物質に依存せず、自然の力によって生産された野菜のことを表しています。

    ネット販売の際に「有機野菜」と表記するには、JAS法に基づいた「有機JAS規格」に適合していることを認定されたうえで、有機JASマークの許可を得なければなりません。勝手に表記されることは禁じられているので、注意しましょう。その際の申請は「農林水産省共通申請サービス」から可能です。

    なお、「無農薬野菜」という表記は特別栽培農産物に関する表示ガイドラインに違反しています。時々見かける言葉ですが、本来であれば表記してはいけないので気を付けましょう。

    「加工品」の販売の場合

    野菜ジュースが置かれている様子

    野菜を加工して販売する際は、食品衛生法に基づく営業許可が必要です。この場合の加工品とは、以下のようなものを意味しています。

    • 栽培した野菜を使ったお惣菜など
    • 栽培した果物を使ったジャムなど
    • 自宅で作ったクッキーなど

    なお、食品の種類や調理方法などによっては、許可が必要な場合と届け出だけでいい場合などがあります。ただ多くの場合は、保健所や自治体の許可が必要になります。詳しくは販売施設の所在地を管轄している保健所にお問い合わせください。

    仕入れた食品(包装済み)・農産物の販売の場合

    袋に入っている玉ねぎ

    個包装済みの食品や、有機野菜以外の農産物を販売する場合は、特別な許可は不要です。この場合は安心してネット販売ができます。

    農家の販売方法はいろいろ

    ネットショップのイメージ

    農家で野菜を販売する際、以下のように販売方法はさまざまです。

    • 農協
    • 道の駅
    • アンテナショップ
    • 直売・無人販売
    • フリマアプリ
    • ネットショップ

    ただ、利益率を重要視するならネットショップがおすすめです。ネットショップは中間マージンが不要なので、利益率が高くなりやすいというメリットがあります。そこで今回は、ネットショップでの販売方法を詳しく解説していきます。

    ネットショップで作物を販売する方法

    パソコンを使う女性

    「ネットショップ」と一口に言っても、販売する方法は以下のように3つあります。

    • 大手ECサイトの出店
    • フリマサイト
    • オンラインショップ開設

    この章では、具体的な販売方法やそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

    大手ECサイトの出店

    ネットショップの中でも最も利用されているのが大手ECサイトです。以下のようなECサイトは多くの人に利用されています。

    • Amazon
    • 楽天
    • Yahoo!ショッピング

    これらのECサイトを利用する際は、申し込みを行い店舗運営システムを利用してショップを開設することとなります。

    大手ECサイトのメリットは集客力の高さです。上記のように多くの人に知られているECサイトなので、自分のショップが見られる可能性が高いです。自社でサイトを立ち上げるよりも、多くのユーザーに利用してもらえるでしょう。

    一方で、オンラインショップに比べて利益率が低いのがデメリットです。規模が大きいほど出店料や手数料が発生するので、運用コストが高くなってしまいます。

    フリマサイト

    スマホで写真を撮る女性

    近年ではさまざまなフリマサイトが展開されています。特に、以下のようなフリマサイトは知名度も上がってきています。

    • メルカリ
    • ラクマ
    • PayPayフリマ
    • ヤフオク!

    フリマサイトでの出品はとても簡単で、アプリをダウンロードして写真を添付し、商品に関する情報を入力して出品するだけ。初心者の方でもあまり手間取ることなく操作できるでしょう。

    フリマサイトのメリットは、初期費用がかからないこと。アプリは無料でダウンロードできるので、小規模から始められます。

    ただし、競合との差が出にくいことがフリマサイトのデメリットです。操作が簡単な半面、ショップの見た目をカスタマイズしたり、デザインしたりすることはできません。またアプリのみでターゲットにアプローチするのが難しくファンを獲得しにくいという特徴もあります。

    オンラインショップ開設

    書類を見る女性

    オリジナリティを追求するならオンラインショップの開設がおすすめです。最近では多くの企業や個人によって、以下のようなオンラインショップサービスが利用されています。

    • カラーミーショップ
    • STORES
    • BASE

    以下ではそれぞれのショップの特徴について紹介します。

    カラーミーショップ

    出典:カラーミーショップ

    カラーミーショップとは、GMOペパボ株式会社が運営しているオンラインショップサービスです。

    カラーミーショップなら有料プランだけでなく、初期費用・月額費用が無料のフリープランもあります。コストを抑えて挑戦できるので、「試しに出店してみたい」という場合に最適なサービスです。

    STORES

    出典:STORES

    STORESはストアーズ株式会社が運営するオンラインショップサービスです。

    STORESの特徴は、定期販売が行えること。その都度注文する手間が省けるので、ユーザーにとっても便利に感じるでしょう。リピーターを作りやすいため、売り上げを安定させたい場合におすすめです。

    BASE

    出典:BASE

    「BASE」はBASE株式会社が運営しているオンラインショップサービスです。

    BASEの特徴は、「BASEかんたん決済」という機能で簡単にクレジット決済が利用できること。通常クレジット決済を導入するのには面倒な手続きが発生するので、オンラインショップをすぐに始めたい方には嬉しい機能となっています。

    このように、オンラインショップにはさまざまなサービスがあります。オンラインショップのメリットは、自由なデザインを反映できること。ブランドごとのイメージを反映できるので、認知拡大にも最適です。

    ただし競合と差をつけるようなデザインにするなら、デザインに関するノウハウも必要です。可能であれば、制作会社やデザイナーに依頼することをおすすめします。

    オンラインショップを開設すればブランド力が付く

    農園にいる女性

    ここまでオンラインショップのメリットやデメリットについて紹介しました。

    オンラインショップを開設するなら、オリジナルデザインにすることをおすすめします。商品のパッケージやロゴのデザインも統一すれば、ブランド力がさらにアップするでしょう。

    オンラインショップの運営が安定してきたら、オフィシャルWEBサイトも開設しましょう。信頼性が高まり、ファンの定着が可能になります。またSNSアカウントも合わせて運用することで、ファンの獲得もできます。

    オンラインショップを開設するならcontaにお任せ

    この記事では、農家がネットで作物を販売する方法について解説しました。有機野菜を販売するには有機JASマークの許可、加工品を販売するには保健所や自治体の許可が必要です。

    また、利益率を高めるならオンラインショップでの販売がおすすめです。contaでは農家に適したオンラインショップのトータルデザインを行っています。お問い合わせからオンラインショップの開設までワンストップでサポートいたします。

    また、人気オンラインショップ「カラーミー」のカスタマイズも可能です。WEB制作実績も豊富なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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