今や、大きな企業だけでなく、街の小さなお店も独自のホームページを運営しています。

「工務店の自社のホームページを制作してみたいがどうすればいいのかわからない」
とお悩みではありませんか。

あるいは、
「地域密着をモットーにしているのにホームページを制作する意義はあるの？」
と考える方もいるかもしれません。

近年、コロナ禍の影響もあってチラシや看板などの「オフライン集客」の成果が上げづらく、ホームページなどの「オンライン集客」との併用で売上を伸ばす工務店が増えています。

この記事では、工務店がホームページを制作するメリットや制作のポイントを解説し、デザインの参考になる工務店のホームページをご紹介します。ぜひご一読ください。

工務店がホームページを制作するメリット

工務店がホームページを制作するメリットは、次の3つです。

• ブランディングが可能になる
• ユーザーの信頼感を得られる
• 売上アップを図れる

第一に、ホームページを通じて企業のブランディングが可能になります。

ホームページから企業理念や施工事例を発信することで、検索でヒットしたユーザーや「近所で見かけたことがある」という程度の商圏ユーザーに認識してもらえるからです。

「どんな企業なのかわからない」という状態では問い合わせしにくいユーザーにも、ホームページを通じて情報を発信することで信頼を得ることができます。

よってホームページでは、情報を発信してユーザーの問い合わせをしやすくし、売上のアップにつながります。

工務店の「オフライン集客」とホームページの役割とは

ホームページに載せられたカタログのみで購入を決められる商品と違い、工務店の場合はホームページだけではなかなか集客につながらないのも事実です。

では、工務店における「オフライン集客」とホームページなどの「オンライン集客」についてまとめます。

オフライン集客の役割

工務店の集客方法は、かつて次の2つの方法が主流でした。

• チラシの配布
• 看板の設置

チラシは、新聞への折込チラシやポスティングによるものです。
チラシを配布することで、配布エリアを絞って現場見学会や住宅見学会などのイベントの告知ができます。

看板は、工務店の場合屋外に立ててある「野立看板」がよく立てられています。
全国展開する大手のハウスメーカーはあまりやらない手法で、地域密着をアピールできるメリットもあります。

オフライン集客のみでは売上アップが厳しいわけは、近年新聞の購読世帯が減っていることや、工務店に興味がない人に配布しても売上につながらないから。

2020年から続くコロナ禍で、大勢の人を集めるイベントが開きにくいことも、オフラインのみでは売上につながらないことに影響しています。

ホームページの役割

ホームページとオフライン集客を併用することで「あの工務店を知ってるけど利用したことがない」という「見込み顧客」を獲得できます。

またホームページでイベントを告知することで、ホームページだけでは伝えきれない情報を補完して集客につなげられますよね。

しかし、ホームページはあっても住所と電話番号しかない情報の少なすぎるサイトや、更新がなく放置されているサイトは、ホームページが逆効果になります。

放置されたホームページが危険であるわけは、ホームページが古いまま放置しているのはデメリットだらけな理由で詳しく解説しています。

工務店のホームページを集客に役立てる制作のポイント4つ

集客に役立つ工務店のホームページを制作するポイントは、次の4つです。

• ターゲットに合わせたデザインにする
• アピールポイントを強調する
• シンプルデザインで写真を引き立てる
• 「工務店+〇〇（地域名）」でSEO対策する

順に解説します。

ターゲットに合わせたデザインにする｜低価格か高級志向か

どんなホームページでも、制作前には必ず見てほしい「ターゲット」を決めます。

なるべく価格を抑えて良質な施工を求めたい若年層なのか、どれだけ費用がかかっても自分がこだわった家に住みたい老夫婦の世帯かで、載せる内容が変わります。

ターゲットを明確にし、ターゲットが求めている情報が網羅されているホームページにしましょう。

アピールポイントを強調する

「この工務店に頼めばどんなサービスを受けられるのか」は、ユーザーが重要視するポイントです。

例えば地域に根ざしているなら、気候や風土、周辺の生活環境、その地域ならではの特徴などを把握していて、きめ細かいサービスが可能であることをアピールするといいでしょう。

経営理念や従業員の人柄もアピールポイントになります。
デザイン性を重視している、最新設備を整えている、自社が施工した住まいならこんな生活が約束される、など自社と差別化されたアピールポイントを強調しましょう。

シンプルデザインで写真を引き立てる

工務店のホームページは、特に写真が重要です。施工事例を見たユーザーが「こんな家に住みたい！」と思う高品質の写真でなくてはなりません。

自然に入る光の量はもちろんですが、生活感のあるように家具を配置し、部屋全体を見渡せる角度にもこだわりましょう。

ホームページ自体の装飾はシンプルにして、写真が引き立つように心がけます。
写真の善し悪しが売上を左右しますので、ホームページに載せる自慢の作品はプロに撮影を依頼することをおすすめします。

「工務店+〇〇（地域名）」でSEO対策する

「SEO」とは、主にGoogleの検索結果順位の上位に表示されるようにする施策のことです。

家の新築や改築、リフォームを考えたとき、依頼しやすいのは近所の工務店です。
検索ワード「工務店+（地域名）」で上位表示されれば、集客において確実に有利になります。

SEOについて詳しくは、【2021年版】今さら聞けないSEOの基本【初心者入門編】で解説しています。

ただし、Googleで検索順位を決定するアルゴリズムは頻繁にアップデートされており、web制作の初心者には難しい面も多いのです。
SEO対策をしたい場合は、SEOに強いweb制作会社に依頼しましょう。

工務店のWEBデザインの参考になるサイト5選

では、工務店のホームページのデザインに参考になるサイトを5つご紹介します。
写真の撮り方、アピールの仕方など参考にしてください。

株式会社MIYOSHI

（引用元:株式会社MIYOSHI）

「株式会社MIYOSHI」は、岐阜県岐阜市の工務店です。

全体的に動きがあり、躍動感のあるホームページで、ファーストビューには職人が家を建てる様子が動画で表示され、技術力の高さを感じさせます。

従業員の笑顔や仕事中のかっこいい姿の写真が多く使われ、安心感を得られます。気になることは「Q&A」にまとめられているのも親切です。

トヨタホーム東京株式会社

（引用元：トヨタホーム東京株式会社）

「トヨタホーム東京株式会社」は東京都千代田区の企業で、弊社CONTAがホームページを制作しております。

トヨタホームグループの中のトップ企業としての存在感を演出できる、高級感のあるデザインです。

非常にコンテンツの量が多く、ページ数の多いサイトですが、文字を大きくして文字量も減らし、知りたい情報を探すことがないよう工夫しています。

サイト上から、カタログ請求や展示場への来店予約もできて、ユーザーの問い合わせへのハードルが下がるようにしています。

キン建築工房

（引用元:キン建築工房）

「キン建築工房」は、滋賀県彦根市で「地域密着」を理念に掲げる工務店です。

全体的に木材の色が際立つ明るい色合いで、オレンジがアクセントの温かみのあるデザインです。

「お客様との距離」「地元密着」というメッセージを繰り返し表示して、職人の仕事の様子も写真で表示し、信頼できる企業であることをアピールしています。

Re-neue株式会社

（引用元:Re-neue株式会社）

「Re-neue株式会社」は、愛知県一宮市で東海3県（愛知県、三重県、静岡県）を中心に対応する工務店です。

ファーストビューに「リフォームのことならRe-neue株式会社へ」と表示することで、リフォームを考えるユーザーにターゲットを絞っています。

リフォームだけに増築や玄関リフォーム、1階部分のみのリフォームなどさまざまな施工事例がありますが、写真に緑を入れたりビフォーとアフターをわかりやすく表示したり工夫されています。

株式会社古谷野工務店

（引用元:古谷野工務店)

「株式会社古谷野工務店」は、東京都板橋区の工務店です。

ファーストビューのロゴが印象的ですが、全体的に写真も落ち着いた色でまとめられています。

写真は施工事例のみで、「私たちの想い」は文字のみで訴えかける思い切った構造で強いメッセージ性を感じます。

「住まい手の声」にはお客様が笑顔で写る写真があり、信用度を高めています。

まとめ:工務店のWEBデザインは写真が引き立つシンプルデザインでアピール

かつてはチラシや野立看板で集客できていた工務店も、ホームページとオフライン集客の併用が欠かせない時代になりました。

チラシやイベントも商圏ユーザーの認知には欠かせない集客方法ですが、ホームページを併用することで顧客の信用を上げ、イベントの告知で売上アップを図ることが可能です。

工務店のホームページは、ターゲットを明確にして自社の特徴を最大限にアピールできるように務めましょう。そのためには高品質の写真が必須です。

ホームページの制作や継続的な更新が難しい、高品質の写真のとり方がわからないなどお困りの場合は、ぜひweb制作会社にご相談ください。