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遅いと損!webサイトの表示速度を改善しなければいけない理由
しばらくWebサイトを運営していると気になってくるのが、サイトの「表示速度」ではないでしょうか。
コンテンツの拡充に力を注いでいると、表示速度に関してはつい後回しにしがちですが、速度もサイトの質を高めるための重要事項です。そこで今回は、サイトの表示速度を改善しなければならない理由と表示速度の確認方法・改善のための対策を紹介していきます。
ぜひ速度を意識して、ユーザー目線で使いやすいサイトを目指してみてください。表示速度が遅いサイトを改善すべき理由
まず、なぜ速度改善が必要なのか、解説していきます。
表示速度が遅いサイトを改善すべき理由は、大きく以下の3つが挙げられます。- ユーザーがサイトから離れやすいから
- SEOで順位が上がりにくいから
- 伝えたい情報が伝わりにくくなるから
理由1:ユーザーがサイトから離れやすいから
まず、タップやクリックをしてもなかなか表示されないサイトは、ユーザー目線で考えて使いにくいです。
スマホで情報を収集する現代人は、電車を待っているときや仕事の休憩時間など、日常のちょっとしたすきま時間にサイトを閲覧していることも多くあります。
サイトを閲覧する立場で考えたとき、ロード時間が20秒かかるサイトと、ぱっと3秒で表示されるサイトがあったら、後者のサイトを好んで使いますよね。ユーザーが使いにくいと感じるサイトは、ページから離脱する確率が高く、アクセス数も伸び悩みます。
反対に、表示速度を改善して使いやすくなれば、サイト離脱を防止し、アクセス数を増やすことにつなげられるでしょう。理由2:SEOで順位が上がりにくいから
表示速度が遅いサイトは、SEOの観点でも上位に入りづらい傾向にあるといわれています。
なぜなら、Googleは「ユーザーエクスペリエンス(ユーザーがサイトを通して体験する内容)」を重要視し、より快適に使えるサイトを上位表示させているからです。一時期、巷では「SEOに表示速度は関係ない」という説も流れました。
しかし、Googleのサイト巡回ロボット(クローラ)の品質が日々向上している点や、速度改善でサイト離脱防止やアクセス数増加につながる点を考えると、SEOを意識するなら速度は速いほうが良いといえるでしょう。理由3:伝えたい情報が伝わりにくくなるから
表示に時間がかかるサイトは、ユーザーが目的の情報にたどり着くまでの時間も長くなります。
そのため、ユーザーが知りたい情報・サイト運営側が伝えたい情報が届けにくくなる可能性が高いです。また、購入や相談窓口など、サイトのコンバージョン達成の確率も低くなり、サイト効果を充分に発揮できません。
さっと滞りなく表示できるサイトにすれば、ユーザーにとってもサイト運営側にとっても望ましい結果を得られるでしょう。サイトの表示速度を確認する方法
「果たして自社サイトは速度が遅いのだろうか?」と疑問に思った方へ向けて、簡単な速度チェックの方法を紹介します。
今回挙げるのは、以下の4通り。- PageSpeed Insights(知名度の高いツールを使いこなしたい方)
- Test My Site(とりあえず「早いのか」「遅いのか」だけを知りたい方)
- Analyze(てっとり早く速度と原因を分析したい方)
- Google Analytics(アクセス解析と掛け合わせて判断したい方)
それぞれに使いやすい点が異なるので、用途に合わせて使い分けてみてください。
速度チェック方法1:PageSpeed Insights(難易度★★☆)
「PageSpeed Insights」は、Gooogleのツールかつ一番知名度が高いので信頼性があります。
サイトパフォーマンスが0~100のスコアと色で評価されるので、速度検証の結果が視覚的に見やすいのも特徴。
「改善できる項目」を最適化することで、どのくらい速くなったかも仮説検証がしやすいツールです。速度チェック方法2:Test My Site(難易度★☆☆)
「Test My Site」は、Googleが提供しているツールのひとつ。
サイトのドメインを入力するだけで、数秒でモバイルページの速度テストができます。
結果は「高速・平均・低速」の速度で評価されるので、数字だけでは早いのか遅いのか判断がつかない人でも使いやすいのが特徴です。
さらにメールアドレスを入力すれば、詳細レポートを入手することもできますよ。速度チェック方法3:GTmetrixの(難易度★★☆)
出典:GTmetrix
GTmetrixのサイト分析ツールを使用します。
最初は全て英語表記なので、ブラウザの日本語翻訳の機能をオンにしておくと使いやすいですよ。
サイトURLを入力して「テストする」を選択すると、ページのパフォーマンスレポートが表示されます。
「トップの問題」という項目では、サイトの何を改善したら効率的にパフォーマンスを上げられるのかも提案してくれます。
数字やグラフで見やすく表示されるため、社内でのサイトに関するプレゼンや資料作成でも活用しやすいでしょう。速度チェック方法4:Google Analytics(難易度★★★)
「Google Analytics」をすでに導入・連携している人は、より詳細な分析結果を表示できます。
自社のアナリティクスを開き、「行動 > サイトの速度 > ページ速度」を選択してください。
日々の平均読み込み時間を秒単位でグラフ化し、データ収集することができます。
アナリティクスひとつでユーザー属性や地域なども分析できるので、分析ツールをあまり増やしたくない方におすすめです。サイトの表示速度を改善する方法
サイトの速度を改善する方法にはさまざまなものがありますが、主に以下の3つの方法が有力とされています。
- 画像サイズを最適化する
- HTML、CSS、JavaScriptを圧縮する
- サーバーを移行する
ひとつずつ確認していきましょう。
速度改善の方法1:画像サイズを最適化する(難易度:★☆☆)
一番簡単なのが、画像のデータを圧縮することです。
容量の大きい画像は、サイト読み込みの中でも特に時間がかかります。
解像度の高い画像は見栄えがきれいですが、それによってユーザーエクスペリエンスが下がってしまっては本末転倒です。
解像度が低くても問題のないものはサイズを縮小し、拡張子をPINGからJPEGに変えるなどの工夫をしましょう。速度改善の方法2:HTML、CSS、JavaScriptを圧縮する(難易度:★★★)
サイト内のコードを短縮・圧縮して簡潔にまとめると、速度改善につながる可能性があります。
例えば、複数のJavaScriptファイルを一つにまとめる、必要ない余白や改行などを削除するなどの方法があります。
しかし、普段あまりコードを操作しない人は、無理に手をつけない方がよいでしょう。
1つのコードが狂ってしまうと、サイト全体に影響を与えてしまうこともあります。速度改善の方法3:サーバーを移行する(難易度:★★★)
速度遅延の原因として、サイト内容ではなくサーバー環境が影響していることも考えられます。
レンタルサーバーの容量が少ないプランなど、スペックが劣るもので契約している場合は、サイトの大きさやユーザー数の多さに合わせてサーバーを移行していくことも考えましょう。
とはいえ、大掛かりな作業になることもあるので、まずは上記の2点の方法を試してみてから行ってください。まとめ:表示速度の改善はプロに依頼するのもあり
サイトの表示速度を改善するべき理由と方法について解説してきました。
表示速度が遅いと、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまい、せっかくコンテンツに力を入れていてもコンバージョンに結びつきづらくなってしまいます。また、表示速度が遅くなる原因はサイトによって異なり、必ずしも問題点が1つとは限りません。
画像容量・コードの複雑さ・サーバー速度など、さまざまな要因が重なっている場合が多いです。そのため、サイト運営の初心者やコードの知識が浅い方は、なかなか改善がしづらい分野でもあります。
もし自社で判断や操作をするのが不安な場合は、プロのweb制作会社に依頼や相談することをおすすめします。
豊富な業界知識とノウハウで、効果的な改善策を実施することができますよ。