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ロングテールキーワードとは?企業がweb集客するうえでのメリット・デメリット
サイトを検索するユーザーは、必ず解決したい悩みがあります。
ブログ記事などでweb集客するなら、ユーザーが検索するワードを考え、検索順位の上位に表示させて訪問者数を増やし、売上につなげます。
これが「キーワード」です。
しかし多くの人が検索するキーワード1語では、上位表示させることは非常に困難です。
そこで使われるのが「ロングテールキーワード」になります。では、ロングテールキーワードとは何でしょうか。
この記事では、ロングテールキーワードについてと、メリット・デメリット、選び方について解説します。ブログ記事などでweb集客をする上で、必須とも言える手法です。
ぜひご一読ください。記事の目次
ロングテールキーワードとは|検索上位表示が狙える
ユーザーが検索窓に入力するキーワードは、大きく3種類に分かれています。
まずは、3種類のキーワードについて解説します。
キーワードの種類3つ
キーワードの種類とは、次の3種類です。
- ビックキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールキーワード
「ビックキーワード」は、月間検索回数(検索ボリューム)1万回以上で、競合性の高いワードです。
ビックキーワードで上位表示されれば莫大なPV数(訪問数)が期待できますが、競合が強いので非常に難しいです。
「ミドルキーワード」は、月間の検索ボリュームは1,000〜1万回ほどで、ビックキーワードほど検索回数も多くなく、ロングテールキーワードほどニッチ市場を狙ったものではないワードです。
「ロングテールキーワード」は、ビックキーワードを軸にした3〜4語で作られているキーワードで、月間の検索ボリュームも1,000回未満と少ないです。
潜在的な需要がありながら手をつける人がいない「すき間市場」であることも多いことから、「ニッチキーワード」とも呼ばれます。
ロングテールキーワードの特徴
ロングテールキーワードは、例えば次のような検索ワードです。
- 化粧品 + 乾燥 + 40代
- ダイエット + 自宅 + 筋トレ
- クレジットカード + 主婦 + 審査
「化粧品」や「ダイエット」というビックワードでは、全世代で脂性肌なども含めたすべての肌質のユーザーに当てはまるので、検索されやすいですが強い競合が多くなります。
しかしロングテールキーワードなら、検索回数が少ない分競合も少ないので上位表示が狙いやすいのです。
ロングテールキーワードで狙うメリット3つ
ロングテールキーワードは検索される回数が少ないのに、なぜweb集客で有利になるのだろうと思われるかもしれません。
では、ロングテールキーワードを使って上位表示を狙うメリットを解説します。
Google検索で上位表示を狙いやすい
検索ボリュームの大きいワードを活用することは大切です。
しかしせっかくアップした記事も、検索結果でページを何回もクリックしなければ表示されないようならアクセスは見込めず、売上も上がりません。
ロングテールキーワードなら、競合がビックワードより断然少なくなり、上位表示を狙ってアクセス数を増やすことができるようになります。
検索意図が具体的にわかりやすい
検索ワードを考えるとき、ユーザーがどんな意図を持って検索するかを考えることは非常に大事です。
「ダイエット」と検索する人は多いですが、これだけではダイエットの何が知りたいのかわかりません。
しかし「ダイエット 自宅 筋トレ」など単語数が増えれば、ダイエット目的で自宅でできる筋トレを探しているとすぐにわかります。
単語数が増えるほど検索意図を把握しやすくなるので、記事を書く際のターゲットの設定が楽になります。
コンバージョンする確率が高くなる
ユーザーの悩みが具体的にわかれば、その悩みや検索意図に合わせたコンテンツを提供しやすくなります。
ロングテールキーワードは、ユーザーの悩みがわかりやすいので、サイト内容をアンサーとして詰めていきやすいです。
つまり、ユーザーの悩みに合致した商品を的確に紹介できるので、コンバージョン(成約)率が高くなるのです。
ロングテールキーワードの単語数が増えるほど、ユーザーの悩みも深くなります。
そうなると、ますますコンバージョンも狙いやすいです。ロングテールキーワードの注意点・デメリット
ロングテールキーワードは「検索ボリュームが少ない」ことを利用して、ニッチ市場に働きかける手法です。
ではロングテールキーワードで記事を執筆するとき、考慮に入れておくべき注意点を解説します。
検索結果に反映されるまで時間がかかる
キーワードで検索し、アクセスしてきたユーザーに初めてコンテンツを提供できるので、検索結果に表示されなければアクセスは増えません。
記事をネット上にアップしてから、狙ったキーワードで検索して表示に反映されるまで、1〜2ヶ月かかります。
記事を公開したからと言って、すぐにアクセスが上がって売上が増えるわけではないのはデメリットと言えるかもしれません。
上位表示されても流入数は少ない
ロングテールキーワードの活用は、ニッチ市場を狙うのでそもそも検索するユーザー数が少なく、アクセス数が爆発的に増えることは期待できません。
キーワードによってはユーザーが存在しないというケースもあり得るため、しっかり需要のあるキーワードを選びましょう。
ロングテールキーワードだけではすぐに集客が見込めないので、コツコツとコンテンツを積み上げて辛抱強くサイト運営をする必要があります。
ロングテールキーワードを利用してweb集客する方法
では、実際にロングテールキーワードを選定し、記事を書き始めるまでの流れを解説します。
筆者がキーワードを選定する際、実際に利用している無料ツールも合わせてご紹介します。
①サイトのメインテーマとなるビックキーワードを選ぶ
まずは、最初のビッグキーワードを選びます。
ビックキーワードは、自社のサービスを表す単語や「最終的にどこにコンバージョンさせたいか」で選ぶのがポイントです。
ダイエット食品や運動器具を扱う会社ならば「ダイエット」がメインテーマになりますし、化粧品を扱っていれば「化粧品」がビッグキーワードです。
ビッグキーワードを最初に選ぶことで、サイトに統一感をもたせたり、検索ボリュームの少ないワードを選んだりすることを避けられます。
キーワード選定はカンではなく、ツールできちんと分析して選びましょう。
【おすすめツール①】Googleキーワードプランナー
キーワードプランナーは、検索ボリュームが大きく、競合性の低いワードを見つけるのに便利なツールです。
「キーワード検索」に狙っているキーワードを入力すると、検索ボリュームや競合性の高さ、3ヶ月の推移などを表示できます。
②サジェストを元にミドル・ロングテールキーワードを選ぶ
サジェストとは、メインのビッグキーワードと関連性の高いワードのことです。
ビッグキーワードと一緒に検索されているワードになるので、ミドルキーワードやロングテールキーワードを選ぶときは、サジェストを参考にするようにしましょう。
【おすすめツール②】Googleサジェスト
Googleサジェストは、Googleの検索窓に入力したとき窓の下に表示されるワードです。
一緒に検索されている候補のキーワードが表示されるので、検索ボリュームのあるキーワードを選ぶことができます。
③検索意図を明確化してサイト設計する
ロングテールキーワードが決定したら、仮の検索意図を決めましょう。
キーワードを見ただけで検索意図が浮かばなければ、競合で上位表示の記事のタイトルが参考になります。
検索意図が決まったら、その悩みのアンサーとなるコンテンツになるよう内容を考えましょう。
サジェストや、関連キーワード(検索結果のページ最下部に表示)、Q&Aサイトも参考になります。それから、検索意図に合わせて情報を整理して、記事の執筆を開始します。
まとめ:ロングテールキーワードを活用してweb集客を進めよう
ロングテールキーワードは、1単語の検索ボリュームの大きいビックキーワードを軸にした、3〜4単語のキーワードです。
検索ボリュームは少なくなりますが、その分競合が少なくなり、検索結果の上位を狙いやすくなります。
ロングテールキーワードのメリットは上位表示されやすいだけでなく、ユーザーの検索意図が具体的にわかりやすくなるので、ユーザーの悩みにそったコンテンツを提供できるのです。
ロングテールキーワードを選ぶ際は、キーワードプランナーなどのツールを使い、検索ボリュームや競合性をしっかり分析して選びましょう。
キーワードの選定は、記事を執筆する上で最も大事な作業です。
難しい場合は、ぜひweb制作会社にご相談ください。