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ホームページにサテライトサイトを作るべきか?SEO上のメリット
「自社のホームページにサテライトサイトを作りたい」と言われて戸惑ったことはありませんか?
サテライトサイトを作成するとホームページにどんなメリットがあるのか、気になりますよね。
この記事ではサテライトサイトとは何か、その目的と、SEOに効果はあるのか、サテライトサイトを作成する上での注意点も解説します。
自社のホームページのアクセス数を伸ばしたい方にも参考になりますので、ぜひご一読ください。
記事の目次
サテライトサイトとは?作成する目的3つ
サテライトサイトとは、別ドメインで本サイトと別に立ち上げたサイトのことを言います。
主な目的は次の3つです。- 外部被リンクを増やすため
- 潜在顧客を獲得するため
- リマーケティングの活用のため
順に解説します。
外部被リンクを増やすため
外部被リンクとは、外部のサイトからリンクの設置を受けることで「被リンク」ともいいます。
外部被リンクが多いサイトは良質なサイトと見なされ、Googleからの評価が上がると言われています。
つまりサテライトサイトを作り、本サイトへのリンクを貼ることでSEO上有利になり、検索順位を上がる可能性があるのです。潜在顧客を獲得するため
サテライトサイトは、本サイトとは接点がないユーザーにアプローチすることができます。
サテライトサイトでは、本サイトで紹介する商品に関連する「ユーザーが求める情報」をブログなどのコンテンツで発信します。
すると本サイトには興味がなかった直近の購買意欲はないユーザーが訪問し、「潜在顧客」を獲得することができるのです。このような「コンテンツマーケティング」について詳しくは、【初心者向け】コンテンツマーケティングとは?メリット・デメリットを紹介でも解説しています。
リマーケティングの活用のため
リマーケティングとは、自社サイトに訪問したことがあるユーザーに対して広告を配信する手法のことです。
「そろそろ新しい洗濯機が欲しい」と考えるユーザーが洗濯機のカタログサイトを閲覧すると、サイトを離脱後も追跡して広告を表示して再訪問を促すことができます。
サテライトサイトに訪問したユーザーに対してリマーケティング広告を活用できれば、本サイトのみよりも広告を表示できるユーザーが増えることになります。
サテライトサイトにSEO上のメリットはあるのか?
Google検索結果の順位を上げるSEO施策は、コンテンツを充実させる、閲覧しやすい配置にするなどの「内部対策」のほか、「外部対策」も必要です。
サテライトサイトを作り、本サイトへのリンクを張ることで外部被リンクを増やすのは「外部対策」にあたります。
外部被リンクが多く張られているサイトは、参照されることが多い良質なサイト、つまり「ユーザーに支持されているサイト」と見なされて順位が上がるので、SEOに有効とされています。
外部被リンクとSEOの有効性については、外部被リンクはまだSEOに有効?知っておきたいポイントを解説でも解説しています。
ただしそれは、被リンクの設置することのみを目的とした、低品質なサテライトサイトからのリンクでは効果がありません。
質の悪い被リンクをたくさんかき集めても「スパムリンク」と判断されて、順位を下げられるなどのペナルティを受けることがあります。サテライトサイトを作ることによるペナルティリスクとは
サテライトサイトを作るとGoogleからペナルティを受けることがあるとはどういうことなのか、詳しく解説します。
ペナルティ対象になりうるサテライトサイトとは、次のようなサイトのことです。
- コンテンツの質が低いサイト
- リンクが不自然、または自演と見られるサイト
まず被リンクのためと手抜きされた質の低いサイトは、ペナルティを受けることがあります。
コンテンツのテキストがコピペや語順の入れ替え程度でオリジナリティがないサイト、更新がなく放置されているサイトなどがこれにあたります。不自然なリンクとは、本サイトへのリンクがサテライトサイトの全てのページから張られているようなものです。
テキスト量の多いコンテンツエリアからではない、フッターからのリンクでも不自然なリンクの張られ方はGoogleから見破られることがあります。
以前は単純に被リンクが多いというだけでサイトが高く評価され、上位表示されていました。
そのため、本サイトへリンクを張るためだけの質の低いサイトがたくさん作られ、ユーザーの利便性を阻害していました。そのためGoogleはアップデートによって、このような不自然なリンクが張られたサイトはスパムとみなすようになったのです。
2021年現在も、外部被リンクはSEO上有利であることに違いはありません。
しかしサテライトサイトといえどコンテンツを充実させないと、本サイト、サテライトサイトともにペナルティを受けて順位が下げられる恐れがあります。サテライトサイトでSEO効果を上げるためのポイント3つ
では、サテライトサイトを使ってSEO効果を上げるには、どのようなサイトにすればよいのでしょうか。
ポイントは次の3つです。- 本サイトと別のドメインやIPアドレスを利用する
- 本サイト、サテライトサイトとも放置せずに更新する
- 本サイトと関連したテーマで作成する
順に解説します。
本サイトと別のドメインやIPアドレスを利用する
サテライトサイトは、本サイトと別のドメインを使いましょう。
本サイトと同じドメインでは、本サイト内のコンテンツとして扱われるため、外部被リンクが張られていると判断されません。またIPアドレスも本サイトとは別のものになるようにしましょう。
IPアドレスは「aaa.bbb.ccc.ddd」などと分かれています。このcccまでのIPアドレスを「クラスC」といい、同じサーバーからのアクセスになります。
クラスCが同じではSEO効果がないので、異なるIPアドレスを使用しましょう。本サイト、サテライトサイトとも放置せずに更新する
本サイト同様、サテライトサイトも月に数回は更新するようにしましょう。
サテライトサイトが一度クロールされた(Google内のロボットが巡回した)からといって、永久にその効果があるわけではありません。
更新されない質の低いサイトからのリンクは、すぐに数合わせのためのスパムだと見破られてGoogleからペナルティを受けることがあります。更新することはサイトの品質を上げることにもなります。
更新してクロールされる回数が増えれば上位表示される可能性が増え、サテライトサイトが上位表示されることで本サイトのアクセスも増えます。大事なのは「何回更新した」という数ではなく、過去に投稿した記事もリライトするなど、サイトの質を上げるように更新することです。
本サイトと関連したテーマで作成する
Googleは、本サイトの被リンクをユーザーの利便性を第一に評価します。
そのため、全く関連しないテーマのサイトからの被リンクがいくつもあってもSEO効果は低く、不自然と判断されることもあります。本サイトに関連したテーマでサテライトサイトを作成し、それがユーザーのニーズに合った役立つサイトであれば、将来的に本サイトの顧客となる可能性もあります。
全く関連がないテーマでは、サテライトサイトの集客が伸びても本サイトの顧客になりません。サテライトサイトは、それ単体で大きな集客を生むような、存在意義のあるサイトにすることが大事です。
サテライトサイトで集客ができることは、SEO上以外にもあらゆる点でメリットになります。まとめ:サテライトサイトは単体でユーザーに役立つサイトにする
サテライトサイトとは、本サイトへのリンクを張って本サイトの評価を上げることを主な目的として作成するものです。
他に本サイトからはアプローチできないユーザーと接点を持ち、本サイトに誘導する役割もあります。
外部被リンクが多く張られているサイトは、Googleからユーザーに役立つサイトと判断されてSEO上のメリットがあります。
ただし、ただ被リンクの数を稼ぐためだけの低品質なサテライトサイトは、逆にGoogleからペナルティを受けて順位を下げられることがあります。サテライトサイトはSEO上有効な施策ですが、本サイト同様にそれ単体で集客ができる高品質なものでなくては効果がありません。
SEO対策として高品質なサイトをいくつも作成するのは大変な作業です。
サテライト制作に関してもしお困りの場合は、ぜひWeb制作会社へご相談ください。