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幼稚園・保育園のホームページ制作でよくある失敗とその回避法
記事の目次
はじめに:ホームページ、作ればいいってものじゃない
「園のホームページを作ったけど、思ったほど見学予約が増えなかった」
「更新が面倒で、情報が古いままになっている」
「なんとなく気に入らないけど、理由がわからない」そんなお悩みを抱えている幼稚園・保育園は意外と多いものです。
ホームページは、園の“顔”ともいえる大切なツールですが、つくり方を間違えると、その効果を十分に発揮できません。この記事では、園のホームページ制作・リニューアルで「ありがちな失敗」と、その回避法を分かりやすく紹介します。
1. よくある失敗パターン7選
(1)スマホで見づらい
スマホ対応されていないと、文字が小さく読みづらい・ボタンが押しにくいなど、保護者が見るのをやめてしまう原因に。
(2)情報が古いまま
「お知らせが2年前から更新されていない」「在籍していない先生が紹介されている」など、信頼感を損なう結果になりかねません。
(3)内容が少なく、園の特徴が伝わらない
保護者が知りたいのは「どんな保育をしているか」「どんな1日を過ごすのか」。
それが書かれていないと、「他の園と違いがわからない」と思われてしまいます。(4)写真が暗い・少ない・古い
第一印象を左右するのは写真。雰囲気が伝わらないホームページは、それだけで候補から外れてしまうことも。
(5)見学予約・問い合わせの導線がわかりづらい
「予約方法が書いていない」「電話番号しかない」など、保護者が次の行動を起こしにくい構成は大きな損失につながります。
(6)業者に任せきりで、自分たちで更新できない
情報を変更したいときに毎回業者に連絡…となると手間も費用もかかり、結局そのまま放置されがちです。
(7)デザインがおしゃれすぎて見づらい
過度に凝った動きやレイアウトは、保護者にとっては「見づらい」と感じることも。
「伝わる」ことが一番大切です。2. その失敗、こうやって防げます!
● スマホ対応は必須
最初からスマホでの閲覧を前提に設計する「レスポンシブ対応」が基本です。
タップしやすいボタン配置や、縦にスクロールできる構成が好まれます。● CMSを導入して自分たちで更新可能に
WordPressなどの仕組みを使えば、ブログ感覚で園からのお知らせを更新できます。
写真の差し替えや文章の変更も自園で対応できるようにしておくと安心です。● 写真は定期的に見直す
季節ごと、行事ごとに写真を差し替えるだけでも、ホームページの印象はグッと変わります。
スマホでも十分きれいに撮影できます。● 保護者の目線で導線設計を
見学予約や問い合わせボタンは、わかりやすい場所に配置。
スマホでは画面の下部に常に表示されるボタンがあると便利です。● 園の特徴を明確に表現
「自然保育」「英語教育」「異年齢保育」など、園の特色は言葉と写真で具体的に伝えるのがコツです。
3. 実例紹介:失敗から改善した園のケース
【事例1】情報が古く、信頼を失っていたホームページ
→ 年間行事や職員情報を更新し、トップページに「更新日」を表示。
→ 保護者から「ちゃんと更新されている園」と評価され、見学予約が増加。【事例2】予約方法がわかりづらく、問い合わせが減っていた園
→ LINE予約ボタンとフォームをスマホに常時表示。
→ 「夜でも申し込めるようになって助かった」と好評に。【事例3】自分たちで更新できず、放置されていたホームページ
→ WordPressにリニューアルし、行事写真や献立表を自園で更新可能に。
→ 保護者とのコミュニケーションツールとして活用されるように。4. 制作会社と上手に連携するには?
ポイント1:目的をしっかり伝える
「園児募集を強化したい」「保護者との信頼感を高めたい」など、何のために作るのかを明確に伝えると、最適な提案を受けられます。
ポイント2:更新しやすさも必ず相談
「自分たちで更新できるか?」「何を業者に頼む必要があるか?」を確認しておくことが重要です。
ポイント3:写真や文章の準備に協力する
写真・原稿の準備を一緒に進めることで、園の“らしさ”がより伝わるホームページに仕上がります。
5. よくある質問
- Q. 今あるホームページを一部だけ直せますか?
- A. 可能な場合もありますが、古い構成だと全面リニューアルの方が効率的なこともあります。
- Q. 写真が少ないのですが大丈夫?
- A. 園の日常をスマホで撮った写真でも十分です。プロの撮影が難しい場合は、自然な笑顔の写真を選びましょう。
- Q. 業者とのやりとりが不安です…
- A. ホームページづくりに慣れていない方向けに、やさしく説明してくれる会社もあります。「何も分かりません」と正直に伝えてOKです。
6. まとめ:「失敗しない」ためには、保護者目線と運営目線の両立を
ホームページ制作の失敗は、園児募集・信頼獲得のチャンスを逃してしまう大きな要因になります。
大切なのは、「見る人の立場でわかりやすく」「運営する側が負担なく使える」こと。
その両方を実現できるよう、少しの知識と準備で、園のホームページはぐっと良くなります。