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カゴ落ちとは?ECサイトからカゴ落ちを防ぐポイントとおススメツールを5選紹介
ECサイトを運営していると、閲覧数の割に購入してもらえない、なかなか売り上げが伸びない、などといった悩みを抱えることがあるのではないでしょうか。そこでこの記事では、ECサイトにおけるカゴ落ちについて解説していきます。また、カゴ落ちを防ぐためのポイントや、役立つツールについても触れています。ECサイトの改善を行なっていきたい方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもカゴ落ちとは
「カゴ落ち」というのは、ユーザーが商品をカートに入れたにも関わらず、購入まで至らないまま離脱してしまう状態を意味しています。イギリスの会社、Barilliance Ltd.が発表した「Average Cart Abandonment Rate 2019 by Country」カゴ落ち率に関する調査によると、カゴ落ち率は世界で77%以上にものぼると言われています。
カゴ落ちは一度は商品をカートに入れているので、商品の問題ではなく、決済方法に問題がある場合が多いです。そこでECサイトの決済方法を改善することで、カゴ落ちを防ぐことができます。
カゴ落ちが発生していると、CVR(購入率)が下がってしまうので、売り上げにも影響を与えてしまいます。そのためECサイトを運営する上では、必ず注目すべきポイントなのです。
カゴ落ちを防ぐための3つのポイント
カゴ落ちを防ぐためには、以下のように3つのポイントがあります。
- 複数の決済に対応する
- 会員登録の手間を省略する
- かご落ちした際にフォローする
以下では各ポイントの詳細について解説していきましょう。
複数の決済に対応する
カゴ落ちを防ぐには、複数の決済に対応できるようにすることが重要です。ユーザーはカートに商品を入れても、自身が利用できる決済方法がないと離脱してしまうことがあります。そこで、ECサイトでは以下の決済方法に対応できるといいでしょう。
- クレジット決済
- コンビニ決済
- 代金引換決済
- 後払い決済
こうした決済方法は、ターゲット層によって利用頻度の高さが異なっています。例えば、社会人はクレジット決済を利用することが多いですが、学生はコンビニ決済を利用することが多いです。そのため、ECサイトではターゲット層が利用する決済方法を複数取り入れるようにしましょう。
会員登録の手間を省略する
カゴ落ちは、会員登録の煩わしさが原因で発生することもあります。一般的に会員登録では、名前や住所、電話番号、メールアドレスなど多くの情報を入力しなければなりません。商品を検索したり、カートに入れる作業と比較すると、会員登録はやはり手間がかかると感じる人は多いでしょう。
そこで会員登録の手間を省くためには、以下のような方法があります。
- 登録を任意にする
- ソーシャルログインを採用する
登録を任意にすると、会員になってはもらえませんが、とりあえず購入してもらうことはできます。また、ソーシャルログインを取り入れると、ログインが簡単になります。これはAmazonやTwitterなどの情報を紐づけてログインする方法なので、情報を入力する手間が省けるのです。
カゴ落ちした際にフォローする
また、カゴ落ちの際にフォローを入れるのも有効です。ユーザーは一度はカートに商品を入れているので、商品に全く興味がないわけではありません。タイミングが悪くて購入まで至らなかっただけかもしれないので、改めて通知すると購入してくれる場合があります。
そこでカゴ落ちの際にフォローするには、カゴ落ちを専門にしたMAツールを導入するといいでしょう。これはカゴ落ちしているユーザーに向けて、アプリや登録しているメールアドレスに向けて通知を行うような機能があります。ツールを導入すればオートメーション化できるため、大変便利です。
かご落ちを改善するためのオススメツール5選
上記でも触れたように、カゴ落ちを防ぐためには以下のようなツールを用いるといいでしょう。
- CART RECOVERY
- BOTCHAN Payment
- Cuenote FC
- NaviPlusリタゲメール
- SaleCycle
ここからは、それぞれのツールについて紹介します。
CART RECOVERY
CART RECOVERYとは、株式会社イー・エージェンシーが運営しているMAツールです。カゴ落ちしているユーザーを解析できるツールで、一人ひとりをリアルタイムに分析できます。
またカゴに入っている商品だけでなく、機会損失額やユーザーの使用端末も同時にわかります。そのため、なぜユーザーがカゴ落ちしているのか推測することが可能です。他にもメールの開封率やクリック率なども確認できるため、どんな対策を打てばいいのかが見えてきます。
BOTCHAN Payment
BOTCHAN Paymentとは、株式会社wevnalが運営している決済フォームです。この決済フォームにはチャットボットが利用されていて、一問一答形式でコミュニケーションを取ることが可能です。そのため、ユーザーが会員登録する際にストレスがかかりません。また、多数のECカートにも対応しているため、他のツールとの併用も可能です。
Cuenote FC
出典:Cuenote FC
Cuenote FCとは、ユミルリンク株式会社が運営しているメール配信システムです。カゴ落ちが発生した際にメールを配信できる機能が備わっています。また、カゴ落ち以外にもレコメンドをしたり、Webサイトへまたアクセスしてもらうように促したりすることも可能です。
そしてこのシステムには多言語でのメール配信にも対応しています。メール配信の際の文字化けもないので、グローバルに展開していきたい場合に重宝します。
NaviPlusリタゲメール
NaviPlusリタゲメールとは、ナビプラス株式会社が運営しているメール配信ツールです。ユーザー一人ひとりのアクションに合わせたメール配信が可能です。そのため、対面で接客しているようなリアルタイムなケアを実現できます。さらにユーザーの好みを分析して、それぞれにあったレコメンド商品を掲載することも可能です。
SaleCycle
出典:SaleCycle
SaleCycleとは、株式会社スクデットが運営している離脱防止サービスです。カゴ落ちが発生した際にメールを送信できるツールです。リアルタイムに送信できるので、ユーザーが興味を持っている間にリマインドすることが可能です。また、他にもブラウザ離脱を防止できるため、閲覧時間が短くなるのを事前に防ぐことができます。
まとめ
この記事では、カゴ落ちについて解説していきました。カゴ落ちとは、ユーザーが商品をカートに入れたにも関わらず、購入にまで至らないまま離脱してしまう状態を意味しています。カゴ落ちを防ぐことで、CVRを高めて売り上げを拡大することにもつながります。
そのためには、複数の決済に対応したり、会員登録の手間を省略し、カゴ落ちの際にフォローしたりなどといった工夫が必要です。また、今回紹介したツールもカゴ落ち対策に有効です。ぜひ活用してみてください。