• 勘違いが多い?「モバイルファースト」の本当の意味とは・・

    こんにちは。竹内洋樹です。
    ここ数年、Web業界では「モバイルファースト」という言葉をよく耳にするようになりましたが、この言葉の本当の意味を理解してWebサイトを制作している人は意外と少ないのでは?と感じることがあります。

    そこで、上辺だけの意味ではなく適正で最適なモバイルファースト実現のために、本来の意味について詳しくお伝えしますね。

    モバイルサイトを最初につくることが正解なの?

    一般的に「モバイルファースト」という言葉の意味は、モバイルサイトから先に開発する手法という意味で使われています。

    その理由は、スマートフォンに代表されるモバイル端末はPCと比べて画面も小さく、通信速度も必ずしも高速とは限らないので、そんな厳しい環境のモバイルサイトから先につくることで、余分な要素を限りなく減らした無駄のないWebサイトを開発することができるという狙いがあります。

    これまではPCサイトをベースとして開発し、そのサイトをモバイルにも対応させるという順序が常識でした。

    しかしこれではベースとなるPC版に多くの機能を詰め込みすぎるため、モバイル対応させてもサイトが重いといったことなどが問題となり、その状況を改善させるためにモバイルサイトから先に開発する「モバイルファースト」という手法が生み出されたのです。

    高まるモバイルサイトの重要性

    モバイルファーストという言葉が生まれた背景には、スマートフォンの急速な普及によってモバイルサイトがより重要な役割を担ってきているという現状があります。

    サイトのジャンルにもよりますが、最近では多くのサイトでPCよりもスマートフォンからのアクセスの方が圧倒的に多くなっているので、モバイルに最適化されていないサイトは非常に見づらく、離脱率が高まってきています。

    つまり、「モバイルサイトも作っているのが常識だよね」という時代から、「モバイルサイトに最適化するのが常識だよね」という時代へと移り変わってきているのです。

    そういった時代背景を考えると、モバイルファーストという言葉が強調されるようになったことにも納得できますよね。

    スマホユーザーに最適化したデザイン構成

    Web制作者でも勘違いしている人が意外と多いのですが、モバイルファーストとは「モバイルサイトから先に開発する手法」という意味であることで間違ってはいませんが、単純にモバイルサイトを先につくればいいという話でもありません。

    大切なのはモバイルサイトを先につくることの「意味」を理解することなのです。

    PCよりもスマートフォンからの閲覧者が多くなっている状況を踏まえれば、モバイルサイトはスマホユーザーに最適化したデザイン構成にする必要があり、それは単純にモバイルサイトを先につくれば解決するという問題ではなく、PCユーザーとスマホユーザーでは求めるデザイン性も異なることを理解しなければなりません。

    例えばボタンひとつにしても、マウスでクリックするのと指でタップするのとでは操作性は異なりますから、モバイルサイトではタップしやすいようにボタンは大きくつくった方がいいですし、文字も少し大きめの方がスマホユーザーには親切ですよね。

    このようにスマホユーザーの気持ちを考えたデザイン構成にすることが、モバイルファーストの本当の意味だといえます。

    ユーザー視点のコンテンツ作成

    サイトを制作する上ではユーザー視点を重視したコンテンツの作成も大切な要素です。

    PCサイトでは本来、多くの情報を詰め込むことがコンテンツの充実につながっていましたが、モバイルサイトではコンテンツ量が多すぎるとサイト内で迷子になり、本当に知りたい情報にたどり着けないという可能性が高くなります。

    そういった状況では、サービスの申し込みページなど「ゴールページ」へのアクセスが少なくなり、サイト運営者からしても目的を達成することが難しくなります。

    モバイルサイトで的確に目的へ誘導するには、シンプルでわかりやすいことが最も重要です。

    「コンテンツを探してもらう」のではなく、「コンテンツを提供する」という意識と共に、サイトを訪問したユーザーが求めているものが何なのかを理解し、厳選したコンテンツを提供することがモバイルファーストのポイントとなるのではないでしょうか。

    もうPCサイトはいらない?

    PCからのサイト閲覧が少数派になってきているとはいえ、モバイルサイトを優先することばかり考えていると、「もうPCサイトはいらないのでは?」と感じることもあるかもしれませんが、そんなことは決してありません。

    どんな端末やデバイスからアクセスしても最適な環境を提供することが、最善のユーザーファーストなのです。

    ユーザーがどういう経路でアクセスしても「使いやすい!見やすい!」と感じる環境を提供することが、取りこぼしなく効率的にレスポンスを向上させるために不可欠な要素なのです。

    今後も加速する「モバイルファースト」

    サイトを閲覧するためのスマホシフトは今後も続いていくことが予想され、モバイルファーストの重要性はさらに加速していくことでしょう。

    だからこそ、モバイルファーストの意味を正しく理解してサイト制作する必要があるのです。

    今後ますますモバイルサイトはスマートフォンからでもわかりやすく操作しやすいデザイン構成や、コンテンツ提供の形を常に工夫して行くことが求められますから、閲覧者が何を求めているのかを考え続けることで、最適化されたサイトを提供することができるのではないでしょうか。

    まとめ

    モバイルファーストとは、モバイルサイトを先につくることで無駄のないサイトをつくることを意味する言葉です。

    しかし、それだけではただの工程の話でしかないため、モバイルサイトから満足な反応を得ることは難しいかもしれません。

    本当のモバイルファーストとは「ユーザーファースト」だということを理解し、制作側の目線だけではなく、実際にサイトに訪れるユーザー目線でもデザイン構成を考えることができるかが大切なポイントだと思います。