• 企業側が知っておくべき!ソーシャル連携の危険性とは?

    こんにちは、水嶋英美里です!
    FacebookやTwitterなどのSNSが私たちの身近な存在になってから、もうずいぶん月日が経ちましたが、「ソーシャルメディア」という言葉も、当たり前に耳にするようになりましたね。

    そんな中でよく見かけるのが、サイトに実装されている「ソーシャル連携」と呼ばれる機能です。しかし、言葉を聞いてもピンと来る人は少ないのではないでしょうか。

    実はあなたも絶対に見たことのある、あの便利なアカウントの連携を「ソーシャル連携」と呼んでいるんです。きっとお読みになれば、「あー、あのことね!」とすぐにお分かりになるでしょう。

    今回の記事の本題はその便利さよりも、こわーい危険性なんです!
    その危険性を乗り越えてまで、ソーシャル連携を実装するべき理由とは?

    そもそもソーシャル連携とは?

    「ソーシャルって要はSNSでしょ? で、それらが連携するってどういうことなわけ?」
    なんて思っている方もいるかもしれませんね。

    しかし実は多くの人が、ごく普通にソーシャル連携を利用した経験があるはずです。

    あなたが、あるWeb上のサービスを初めて使う時に、ログイン画面で、「FacebookIDでログインする」「Yahoo!IDでログインする」などの表示が出てきて、「あ、このIDなら持ってる! わざわざ新しくIDを登録するのは面倒だから、元から持っているFacebookのIDを使ってログインしよう」

    なんてシーン、経験したことがあるのでは?

    もしくは、あなたが写真投稿サイトに画像をアップロードしたことが、あなたのTwitterに自動で投稿されるように設定する、ということもあるでしょう。

    以上のような、IDやパスワードを入力することなく、サイト間でアカウントの連携を行うことを「ソーシャル連携」と呼んでいるんですね。前者は特に「ソーシャルログイン」と言います。

    ソーシャル連携を使うことで、1つのIDとパスワードでさまざまなサービスが利用できるから、とっても楽ちんなのがメリットなんです。

    危険性1、1つのアカウントが流出した際のリスクが増大する

    1つのアカウントでどんなサービスも使えて便利――これは裏を返せば、セキュリティ的にはリスクがあるとも言えます。

    あなたがあるサービスで使っているIDやパスワードがを、ほかのサイトでも使う……さて、確かに便利ですが、もしもどれか1つのサイトで情報漏えいが起き、IDやパスワードが流出してしまったらどうでしょう?

    いくつものサイトで同じIDとパスワードを使っているので、流出や悪用の被害がさらに大きくなることが考えられます。

    様々なサイトでソーシャル連携すればするほど、IDとパスワードの重みがどんどん増していき、当然のことながら流出の二次被害のリスクが高まっていくのです。

    危険性2、企業側に情報を受け渡すことになる薄気味悪さ

    あなたがソーシャル連携を使うということは、ある企業に別の企業のサービスのIDとパスワード、その他の情報を受け渡しているということでもあるんです!

    たとえば、ある企業のサービスにFacebookのID・パスワードを使ってソーシャルログインしている場合、企業側はあなたの登録しているFacebookの情報を参照できるということですよね。

    ユーザーの中には、このことに薄気味悪さを感じる人もいるはずです。

    自社のサイト制作にあたって、ソーシャル連携を導入しようとしている企業側としても、ソーシャル連携に不信感を抱くユーザーが一定数いるということは念頭に置くべきですね。

    危険性3、意識しないうちに知られたくない情報まで拡散!?

    ソーシャル連携はSNSの拡散でもよく利用されています。

    写真サイトに挙げたことをTwitterが勝手にお知らせしてくれる、という例を最初にも挙げましたね。「写真投稿サイトに投稿したことを、Twitterのフォロワーさんに拡散したいなぁ」と投稿者が考えていたのならば、この拡散機能はとても便利で嬉しいもの。

    しかし、ソーシャル連携についてあまり詳しくなかったがため、「投稿者が望んでいない拡散」が起きてしまう可能性だってあるんです。

    ニックネームでTwitter投稿したはずのつもりのつぶやきが、Facebookとソーシャル連携していたために、実名が世に出てしまう……。なんてことが実際にあちこちで起きています!

    もしもそのつぶやきがモラル的に問題のあるような投稿だったら、問題はさらに大きくなります。

    ある店の従業員が、ほんの出来心で投稿した「今日芸能人の○○がうちの店に来た! そしたらなんと女優の●●も一緒だったんだよね! あの2人付き合ってるんだ~」なんてつぶやきが、実名入りでFacebookに投稿されたらその従業員だけではなく、企業全体の信用を失いかねないでしょう。

    もちろん、ここまでのことではなくても、いくつかのSNSで付き合う人たちの種類を分けている(Twitterは趣味用、Facebookはビジネス用とかね)人は多いと思います。

    外部の人には知られたくなかった趣味が、ソーシャル連携のために露見してしまう……なんて冷や汗モノの体験をしてしまう可能性もあるということです。

    それでも自社サイトでソーシャル連携を実装したほうがいい理由とは

    ソーシャル連携の危険性、お分かりいただけたでしょうか。
    では、企業側は自社サイトにソーシャル連携を実装しないほうがいいのでしょうか?

    いえいえ、そういうわけでもありません!

    仮に或るユーザーがソーシャル連携のリスクを知っていて不信感を抱いていたとしても、
    「ソーシャル連携をしなければそのサービスを使えない」というわけではない以上、ユーザー側の判断で自由にアカウントを使い分けてもらえばいいわけです。

    提供しているのが魅力的なサービスであれば、「アカウントを新しく登録する手間があってもぜひ利用したい!」とユーザーに思ってもらえますから。

    そしてリスクをわかった上でも、ソーシャル連携を実装するメリットは十分にあります。ただし、どこのサービスとのソーシャル連携を行うのがベストかという見極めは必要です。

    たとえば商品を買ってもらいたいECサイトなどの場合、楽天市場の楽天IDや、Yahoo!ショッピングのYahoo!IDとのソーシャル連携を進めていくのが得策となるでしょう。

    こうすることで、より購買意欲の高い人たちに働きかけ、CVR(購入や申し込みにどれくらい至っているかの割合)を高めることができるからです。

    逆に言えば、自社のユーザーと被らない層をターゲットにしたサービスとソーシャル連携しても、「手間の割にはあまり意味がなかった」なんてこともあり得ます。

    また、他のサービスに登録している情報から、ユーザーのプロフィール及び興味関心の傾向を知り、それを自社でデータベース化してマーケティングに活かしていけるのはもちろんのことです。

    まとめ

    ソーシャル連携、ソーシャルログインはとても便利で、その言葉を知らなくてもすでに身近に使っているユーザーが数多くいる一方で、今回挙げたような危険をはらんでいることも事実です。

    しかし、リスクを承知した上でも得られるものが多いので、実装したい機能の1つではあります。ソーシャル連携を行えば、あなたの会社の利益に結びついていくことも期待できるのですから!

    自社サイトの制作を考えているのならば、上記のリスクがあることを理解し、ユーザーに対しての配慮を欠かさないように、ソーシャル連携の導入を前向きに検討していきたいものですね。