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今さら聞けないモバイルフレンドリーとは?重要性を解説
モバイル端末が普及し、スマートフォンにいたっては1人1台持っているのが当たり前のような時代になりました。
Wi-Fiスポットや4G、5Gなどの回線も発達し、いまやネット回線利用者全体の8割以上が、Webサイトをスマホなどのモバイル端末で閲覧しています。
それに伴い、Webサイト側にもモバイル端末で閲覧しやすい構築が求められるようになり、Googleは「モバイルフレンドリー」を実装しました。
この記事ではモバイルフレンドリーとは何かについて詳しく解説します。
また自社のサイトがモバイルフレンドリーに即しているのか確認する方法や、対応方法についても解説します。ぜひご一読ください。
記事の目次
そもそもモバイルフレンドリーとは?
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも見やすいWebサイトのことです。
モバイル端末の増加に伴ってモバイル対応を促進する目的で、2015年、Googleは「モバイルフレンドリー」と呼ばれるアルゴリズムを実装しました。
モバイルフレンドリーは、モバイル端末でも見やすく操作しやすいWebサイトであるかを評価基準としています。
つまりモバイルフレンドリーに対応すると、SEOに有効で検索順位が上がりやすくなります。モバイルフレンドリーに対応する重要性|SEOに効果的?
Webサイトをモバイルユーザー向けにモバイルフレンドリーに対応させることは、ユーザーだけでなくサイト運営者にもメリットがあります。
主なものは次の3つです。
- SEOに影響するので検索順位が上がりやすくなる
- ユーザーの離脱を防ぐことができる
- ユーザーの利便性に寄与しPV数や滞在時間の増加になる
順に解説していきます。
SEOに影響するので検索順位が上がりやすくなる
モバイルフレンドリーに対応しているWebサイトは、未対応のサイトよりも検索順位が上がりやすくなります。
SEOとはGoogleの検索順位を上げるための施策のことで、検索したときの順位が上位表示されれば、サイトへの訪問数を増やし、売上の増加にもなります。
2021年現在のGoogleのアルゴリズムでは、Webサイトがスマホなどのモバイル端末に最適化されているか否かは、検索順位に大きく影響するようになっています。
SEOに影響して検索順位が上がるということは、Googleにサイトがユーザーに役立つ良質なサイトだと判断されているためです。
モバイル端末に適したサイトにすることは、モバイルユーザーに役立つページやサイトになるため、検索順位が上がりやすくなります。SEOについて詳しくは、【2021年版】今さら聞けないSEOの基本【初心者入門編】でも解説しています。
ユーザーの離脱を防ぐことができる
PCで閲覧したときに見やすかったはずのWebサイトをスマホで閲覧した時、見づらかったり操作しにくかったりして戸惑ったことはありませんか。
PCで表示すれば見やすいサイトでも、スマホでは画面が文字ばかりになってしまったり、リンクの位置が悪くてうまくタップできなかったりすることがあります。
モバイル端末で見づらいサイトは、ユーザーが閲覧をやめて離脱する原因になります。モバイルユーザーがストレスなく閲覧できるサイトは、離脱を防いでユーザーの満足度を向上させることができます。
ユーザーの利便性に寄与しPV数や滞在時間の増加になる
モバイルフレンドリーに対応したWebサイトは、モバイル端末で閲覧するユーザーの利便性や満足度を上げ、コンテンツをじっくり閲覧してもらうことができます。
つまりPV数や滞在時間の増加になります。ユーザーがすぐに離脱をしてしまうサイトは検索順位の低下に影響しますが、滞在時間の長短はランキングに影響しないとされています。
しかしモバイルフレンドリーのサイトはユーザビリティが向上するので、PV数や滞在時間が増加し、結果的に売上の増加につながります。
モバイルフレンドリーに対応しているか確認する方法2つ
自社サイトがモバイルフレンドリーに対応しているか、確認するにはどうしたらいいのでしょうか。
以前はPC以外の端末や他のOSなどで表示してみて確認する方法が主流でしたが、端末やOSも多様化して、同じ方法は現実的に難しい状況になっています。
モバイルフレンドリーに対応しているか確認するには、Googleが無料で公開しているツールを使うと簡単にできます。
では、モバイルフレンドリーを確認できるツールを2つご紹介します。- モバイルフレンドリーテスト
- Google Search Console(Googleサーチコンソール)
順に解説します。
モバイルフレンドリーテスト
モバイルフレンドリーテストは、モバイルフレンドリーか確認する方法としては一番スタンダードで、ページ単位で簡単に確認できます。
テストするURLを貼り付ければ、モバイル端末での閲覧に最適化されているか確認できます。
「モバイルフレンドリーではない」と判断されれば、「コンテンツの幅が画面の幅を超えています」などと理由や対処法も表示してくれます。Google Search Console
Webサイトを登録してアクセス解析ツールとして利用するGoogleサーチコンソールでも、モバイルユーザビリティの項目でモバイルフレンドリーか確認することができます。
モバイルフレンドリーテストと違う点は、モバイルフレンドリーテストはページ単位でテストしますが、Googleサーチコンソールではサイト全体で確認できます。
エラーがあればそのページと内容が表示されるので、すぐに問題の箇所を対処できます。
ここで表示されるモバイルフレンドリーの評価基準は、Googleのアップデートで変更されたり追加されたりすることがあります。
そのため自社サイトがモバイルフレンドリーに対応しているか、定期的に確認しましょう。
問題が表示されたら、その都度対処することが必要です。「モバイルフレンドリーではない」とされた場合の対処方法
上記のツールで「モバイルフレンドリーではない」と表示されたり、エラーが表示されたりした場合は改善が必要です。
では、どのように改善していくべきかポイントを解説します。
モバイル端末で閲覧するユーザーのUXの改善
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーが感じる使いやすさなどの「体験」のことです。
モバイルフレンドリーにおけるUXを改善するには、次のようなものがあります。
- 画像やテキストのサイズを適切にする
- ボタンやテキストリンクの位置を適切にする
PC表示では気にならなくても、モバイル端末では文字が読みにくいなどの問題が起こることがあります。
テキストの文字は小さすぎず、またスマホで表示したときの画面が文字だらけにならないように画像の位置にも配慮しましょう。
誤タップしそうなほどリンクの位置が近すぎるのも問題です。
テキストリンクやリンクボタンは、モバイル端末でもタップしやすいように気をつけましょう。スマホ対応のページを作成する
スマホとPCで、表示されるWebサイトの内容を分けてしまう方法です。
スマホ用サイトを構築するには、次の方法があります。
- セパレートURL
- ダイナミックサービング
- レスポンシブWebデザイン
セパレートURLは、PCとスマホで表示されるURLを分ける方法です。
HTMLやCSSなどのコードが完全に分かれているので、コンテンツごとにPC用とスマホ用のファイルを作成し、更新の際は両方更新する必要があります。ダイナミックサービングは、URLは共通でPC用とスマホ用のHTMLを用意し、アクセスした端末によって出し分ける方法です。
サーバー側でのプログラミングが必要で、作業が複雑になりがちなのが難点です。レスポンシブWebデザインは、URL、HTMLともスマホとPC共通で、デバイスの画面サイズに対応してWebサイトの内容を変化させることができます。
レスポンシブWebデザインはGoogleが推奨しているモバイルフレンドリーへの対応方法で、1つのデザインで複数のデバイスに対応でき、更新もHTMLの修正が1回で済みます。
まとめ:レスポンシブWebデザインでモバイルフレンドリーなサイト作成
モバイルフレンドリーに対応したサイトは、モバイル端末でアクセスしたユーザーの満足度と利便性を上げ、離脱を抑えて売上の増加にも繋がりやすくなります。
モバイルフレンドリーに対応したサイトにするには、レスポンシブWebデザインでサイト構築するのがおすすめで、Googleも推奨しています。
レスポンシブWebデザインにする方法がわからない、モバイルフレンドリーへの対応に困っているなどありましたら、ぜひWeb制作会社へご相談ください。