スマートフォンの普及もあり、いつでも気軽にネット検索ができるようになって、大きな企業以外でもLP（ランディングページ）を制作することが増えてきました。

LPとは、ユーザーが検索エンジンや広告などをクリックして最初に訪れるWebページのことで、1ページで商品を紹介して購入までつなげる目的で制作されます。

介護･福祉業界でもLPを制作することは非常に有効です。
しかし、LPに一体何を載せればいいのか悩んでしまいますよね。

この記事では、介護･福祉業界におけるLPのデザインに参考になりそうなサイトを10選ピックアップしました。

介護･福祉業界で、これからLPを制作しようという方は、ぜひ参考にしてください。

LP（ランディングページ）とは

LPとは、広告をクリックしたユーザーがランディング（着地）するページで、企業サイトとは別の広告専用ページのことです。

企業サイトは、ユーザーがあちこち閲覧し回って情報を収集する必要がありますが、LPは企業の意図に沿ってユーザーに魅力を伝え、購入や問い合わせにつなげることができて、訴求力が高くなります。

LPなら、サービスの紹介に振り切って訴求することができます。
介護･福祉業界のLPは、1ページの中でしっかり内容を伝え、最後に資料請求ボタンを押してもらえるデザインを考えましょう。

介護･福祉業界の参考になるランディングページのデザイン10選

それでは、ぜひ参考にしてほしい介護･福祉業界のLPを10ページご紹介します。

①パナソニック エイジフリー株式会社

（画像引用元:パナソニック エイジフリー株式会社）

エイジフリー株式会社のサイトは、最初に「施設を探す」があるのがユニークです。

介護施設を探す訪問者は、まず住所の近くの施設を調べることも多いので、最初に施設がどこにあるか調べられるのは便利です。

施設の具体的な紹介では、紹介ムービーや360°カメラでの内覧ツアーを見ることができて、見学前に施設の中のことがわかりやすくなっています。

資料請求や問い合わせのボタンは上部に常に固定されていてわかりやすく、よくある質問や入居者の家族の声などがあるのも安心感があります。

②株式会社ケア21

（画像引用元:株式会社ケア21）

ケア21は採用情報に特化したLPを公開しています。

社員へのインタビューが若手社員･職種別･マネジメントと分かれて掲載されているので、社内の雰囲気がわかりやすいです。
別に、社長からのメッセージや役員からのメッセージもあります。

選考を受けた人へのアンケートも公開されているので、説明会の雰囲気なども事前に知ることができます。

③ゆめそう訪問看護ステーション

（画像引用元:ゆめそう訪問看護ステーション）

ゆめそうのLPは、「訪問看護」をアピールするためのスペースを多く取って、最初にメッセージをしっかり伝える形を取っています。

1ページに情報を全て掲載するLPではなく、TOPページには訪問看護とは何かについて詳しく説明して、その必要性を提案し、ご利用案内や採用情報は別のページに掲載されています。

写真はなく、イラストのみで優しい雰囲気にあふれていて、「心に寄り添う」というキャッチコピーにピッタリのページになっています。

④フクシル株式会社

（画像引用元:フクシル株式会社）

インターンシップといえば学生の職業体験のことを指しますが、「フクシル」はインターンシップで福祉施設でファッションショーを運営している企業です。

フクシルのLPでは、学生に「福祉施設でのファッションショー運営」について写真や「CASE」でわかりやすく伝え、「TEAM」で自分にもできる仕事があると気づかせています。

最上部には「参加する」ボタンが固定されていて、興味を持った学生が迷わず応募できるようになっています。
さらに最下部に応募フォームがあって、行動を促しています。

⑤ケアエンタープライズ株式会社

（画像引用元:ケアエンタープライズ株式会社）

「訪問介護ぬくもり」を運営するケアエンタープライズでは、採用情報に特化したLPを公開しています。

まず「MESSAGE」で最初に伝えたいことをしっかり記載したあと、募集している仕事内容についてわかりやすく記しています。

「こんな方におすすめ」という項目は、介護･福祉業界の採用サイトでは見かけることが少ないもので、「自分にできるかどうかわからない」と悩むユーザーの心をつかむ効果があります。

「一日の仕事の流れ」も記載されているので、仕事についてからの生活がわかりやすく、行動を促しやすいです。

⑥甲有会

（画像引用元:甲有会）

甲有会のLPは、職員の採用を目的としたLPを公開しています。

勤務中の職員が映る大きな写真がスライド式で表示されるので、職場の雰囲気がわかりやすいです。
子育て中の職員や他業種からの職員など、多様な環境から勤務する職員のインタビューもあり、「自分にもできるのか」と応募に不安になっているユーザーの後押しをしています。

一日の流れも「自宅から通う人」と「施設で暮らす人」で分かれて表示され、自分の希望の勤務体系での流れを知ることができます。

⑦株式会社N･フィールド

（画像引用元:株式会社N･フィールド）

N･フィールドは、心の病を抱えた患者やその家族のための看護に特化したサービスを提供する企業です。

TOPページでは、自社が「精神科看護に特化していること」をアピールするメッセージが最初に記載されています。

そのためのサービスの提供方法として、「一般の方へ」と「医療関係者の方へ」に分けてサービスの概要を詳しく知ることができるページにリンクしています。

ページ内では担当した事例の紹介もわかりやすい位置にリンクが設置されて、一般の家族にも医療関係者にもサービスが役立っていることをアピールしています。

⑧ミズノ

（画像引用元:ミズノ（腰部骨盤ベルト））

ミズノでは、腰の負担を軽減する腰部骨盤ベルトのLPを展開しています。

黄色の背景に緑の文字という派手で目立つ色を使い、写真は商品そのものよりも「商品を使うことによる効用」を強調したものになっています。

また商品一覧には、紹介動画や「お客さまの声」も添えてあり、商品のメリットがさらにわかりやすいです。

図解と写真を多く使った商品説明に、さらにQ&Aもあります。
商品に興味を持ったユーザーは、わざわざオンラインショップで商品を探さずとも、ページ内の製品情報から購入まで進むことができます。

⑨株式会社LIFULL senior（ライフル シニア）

（画像引用元:株式会社LIFULL senior）

LIFULL介護では老人ホームを探すユーザーに向けて、入居後の保障がつくキャンペーンのためのLPを展開しています。（キャンペーンの申込は2021年8月31日で終了しています）

まず入居後必ず不安になる「こんな時のために」を示して、ユーザーの共感を呼んでいます。それから「安心保障無料プレゼント」を表示して、ユーザーが持つ不安が解消できることを伝えています。

ここで興味を持ったユーザーに対し、申し込みの流れを説明し、Q&Aでさらなる不安も解消しています。

申込ボタンは最上部と中部と最下部の3ヶ所にあり、興味を持ったユーザーが迷って離脱することを防いでいます。

⑩東急リバブル株式会社

（画像引用元:東急リバブル株式会社）

東急リバブルでは、バリアフリー住宅へ住みかえたいと考えているユーザーとその家族、介護状態になるのが心配なユーザーや介護中の家族がいる家庭などに向けて、相談室のLPを展開しています。

ユーザーの悩みには専門スタッフや、ケアマネージャーやファイナンシャルプランナーに相談できることを最初に記しています。

事例の紹介の後にサービスメニューを紹介して、悩みを相談した結果どのように解消できるか示して、ユーザーの不安は確実に解消できることを示しています。

問い合わせ先のメールや相談予約は常に下部に固定されていて、申し込みしやすいです。

まとめ：介護･福祉業界のランディングページは目的に誘導できるデザインで

LP（ランディングページ）は、ユーザーがサイト運営者が意図する、申し込みや購入などの目的にスムーズに誘導できるようにデザインしましょう。

ユーザーに一番伝えたいメッセージをしっかり伝えて悩みを汲み取り、それが解消できると示すデザインにすることで、訴求力の高いLPを作ることができます。

もし効果的なLPのデザインにお悩みならば、制作会社への相談もご検討ください。