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【法人向け】今さら聞けない、ブログのメリット・デメリットを解説
企業がWebサイトからの集客効果を高めようと思ったら、どんな方法が思い浮かぶでしょうか?
企業が優先的におこなうべき施策のひとつとして、ブログが挙げられます。
ブログの効果は多くのブランドが注目しており、ユニクロや資生堂など大手企業も力を入れています。とはいえ、法人がブログを始める際はメリット・デメリットを細かく把握する必要があるでしょう。
リスク対策も兼ねてぜひ参考にしてみてください。法人ブログの目的と記事内容
法人が運営するブログは、集客・求人採用などの目的があります。
たとえば、ユニクロのWebサイトでは、2021年6月時点で以下のような記事を継続的にアップしています(カッコ内は記事から予想できる企業側の目的です)
- 季節に合わせた新商品の紹介記事(トレンド紹介→集客)
- 著名人がセレクトするユニクロの洋服紹介(コーディネート紹介→集客)
- サステナビリティへの企業の取り組みを紹介(企業イメージアップ→集客、求人)
- パートナーシップを組んでいるアスリートのイベントレポート(企業イメージアップ→集客、求人)
- 社員が定番商品について語る記事(開発プロセス・企業の思いを伝える→集客、求人)
ただ洋服を紹介して販売するだけでなく、世の中の動きに合わせて柔軟に記事を構成しているのがよくわかります。
ただ、このように大規模なブログを初めから作る必要はありません。あくまでもイメージ材料のひとつとしてお考え下さい。
法人ブログにおいてなによりも大切なのは、お客様のニーズや考え方に合わせて、企業のできる範囲で継続して記事をアップすることです。法人ブログのメリット5点
多くの企業はなぜブログを運営しているのでしょうか?
法人ブログ運営のメリットは、主に以下の5点が挙げられます。- Webサイト自体の価値を高められる
- 売り上げの向上につなげられる
- お客様へ濃い情報を発信できる
- 継続的に宣伝ができる
- 商品の知名度に関係なく販路を増やせる
Webサイト自体の価値を高められる
ブログを運営することは、Webサイトの価値を高めることにつながります。
大手検索エンジンを持つGoogleは、各サイトを評価する基準について「E-A-T」という指標を立てています(参照:General Guidelines 19ページ)。
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
企業の持つサイトがE-A-Tを高めてGoogleに「上質なサイト」と認識してもらう(検索上位にヒットする)ためには、ブログが適しているのです。
売り上げの向上につなげられる
最新商品や企業情報についてブログ発信をすると、Google検索やSNS経由の拡散でさまざまな人の目に留まるようになります。
実際に店舗に向かって商品を手に取ってもらうだけでなく、ブログ経由で購入を促すこともできるでしょう。お客様へ濃い情報を発信できる
Webサイトのトップページやランディングページ(LP)だけでは伝わりきらない情報を、日々のブログで補うことができます。
また、ブログ更新のたびにお客様に読んでもらうことで、ファン層の拡大・ロイヤルカスタマーの獲得へと発展できます。継続的に宣伝ができる
ブログ記事は、いちどサイトにアップすれば継続的な営業ツールとなりえます。
(※ドメインやサーバーなどの契約が切れない限り)TVCMのように「莫大な金額をかけたのに広告期間しか売り上げが伸びない」ということはありません。
ブログの投稿方法を工夫することで、広告費を削減しながら継続して広報的役割を果たしてくれます。商品の知名度に関係なく販路を増やせる
サービスや商品名が有名な大手企業だけでなく、まだまだ認知度の低い中小企業でもブログによって販路開拓ができます。
たとえば、ただ「棚」を売るのではなく「子供 おもちゃ 棚」のキーワードでブログを作成します。「子供 おもちゃ 棚」でGoogle検索上位にブログを掲載できれば、検索した人のニーズに沿った形で商品を販売できるでしょう。
また、細かいキーワードで検索するユーザーは購買意欲が高いともいわれています。大手商品でなくても、ブログによって読者の心をひきつけることができるのです。法人ブログのデメリット3点
反対に、ブログ運営のリスクもおさえておかなければなりません。
法人ブログ運営のデメリットは、主に以下の3点が挙げられます。- 成果が出るまでに時間かかる
- 継続的なブログ運営が必要
- 計画・実行・修正を常におこなう必要がある
成果が出るまでに時間かかる
残念ながら、1本だけブログ記事を書いただけでは望ましい集客効果を得られません。
Googleから評価されたり、お客様からの信頼を獲得したりするためには、一定の期間がかかります。継続的なブログ運営が必要
法人ブログは個人ブログ(趣味で更新するブログ)とは異なり、会議や上長に報告できるような明確な成果が必要ですよね。
そのためには長期的な視点(数か月~数年)でブログを育てていくことが大切です。
社員がブログを更新する場合、人件費(ブログ記事作成中の勤務時間)がかかることも忘れてはなりません。計画・実行・修正を常におこなう必要がある
Web環境や世の中のニーズは常に変化しているため、トレンドに敏感でいる必要があります。
また、ブログ記事は掲載したら終わりではなく、リライト(記事の修正・情報更新)や効果測定によってPDCAを回すことが重要です。
ブログのノウハウは奥深く調べれば調べるほど出てくるので、どのくらい時間や力を入れるのかあらかじめ決めておくとよいでしょう。法人ブログを効率よく作成するために
以上のようなメリット・デメリットをふまえて、法人がブログ運営する上で意識しておくべきポイントを紹介します。
SEOの知識は最低限おさえておく
ブログの閲覧数はGoogleの検索順位と密接に関係しています。
ブログ順位を上げるためにはSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)の知識が必要不可欠です。
SEOの簡単な例としては、以下が挙げられます。- 検索にひっかかるキーワードを意識して取り入れる
- 読者にとってわかりすい記事構成にする
- Webページの表示速度を改善する
CONTAの記事でもSEOの基本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
SNS発信や動画制作も並行するといい
Googleなどのオーガニック検索(キーワード検索)による流入と合わせて、SNSからの流入経路を持つとよいでしょう。
SNSをよく使っている人からの認知度がアップし、商品を知ってもらう機会が増えます。
とはいえブログとSNSを同時に始めることでどちらも中途半端になってしまう恐れもあるので、十分な配慮が必要です。土台となるWebサイト構築は念入りにおこなう
ブログはあくまでもWebサイトの価値を高めて集客効果を高めるためのツールのひとつです。
いくらブログが魅力的でも、最終的にアクセスするWebサイトがわかりにくいようでは肝心の成約にはつながりませんよね。
集客や求人効果を高めたい企業は、Webサイトの構築(企画・デザイン・コーディング)から注力してください。
上質なサイトとブログで相乗効果を狙えるでしょう。まとめ|ブログは継続更新によって集客力を発揮する
法人ブログの運営について、メリット・デメリットを紹介してきました。
法人ブログは長期的視点で運営する必要があるものの、E-A-Tに沿った記事を蓄積しやすいのが特徴です。
読者に役立つ情報を継続的に発信することで、集客力を発揮することができます。インターネット上の広報ツールとして、ブログは大きな役目を果たします。
どんな情報を誰に届けたいのか、コンセプトや目的を整理して運営していきましょう。