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飲食店SNSの効果的な更新方法とは?注意すべきポイントも解説
飲食店を経営している方の中には、SNSを使って集客を行いたいと考えている方は多いです。しかし、SNSにはFacebookやInstagramなど様々な媒体があるため、それぞれどのような施策を行えばいいか分からないかもしれません。
そこでこの記事では、飲食店SNSの効果的な更新方法について解説していきます。また、SNSごとの特色や注意すべきポイントについても触れています。ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
飲食店における各SNSの特色
多くの飲食店では、Facebookや Instagram、Twitter、LINE公式アカウントのいずれかのアカウントを更新しています。
そこでここからは、総務省の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」という資料をもとに、それぞれの利用者層や特色について解説していきます。
Facebook
Facebookでもっとも多い利用者層は30代です。10代~60代の男性利用率は32.4%、女性利用率は31.4%となっています。
またFacebookの特徴から、名前や顔を知っているリアルなつながりで拡散されている可能性が高いです。30代のユーザーが多いので、同じ職場の人と共有したくなるような投稿にすると効果を期待できます。
Instagram
Instagramで一番多い年代は、10代~20代で全体の約70%を占めています。さらに10代~60代の男性利用率は35.3%、女性利用率は49.4%なので女性の方が多く利用しているのです。
Instagramの特色は、視覚的に情報を伝えられることです。テキストも表示されますが、一部しか表示されないため、ビジュアル的に訴求できるかどうかが大きなポイントとなります。
Twitter
出典:喫茶ドープ
Twitterをもっとも利用しているのは20代で、全体の約80%を占めています。また男性と女性の利用率にそれほど差はなく、10代~60代の男性利用率は42.7%となっています。
Twitterの特色は、リアルタイムの情報を見てもらいやすいことです。タイムラインには常に最新の投稿が表示されるので、ユーザーへの拡散力もあります。こうした特徴から、営業時間や空席状況などを伝えるのに向いています。
LINE公式アカウント
LINEの利用者は9,000万人以上存在し、年代別では10代~40代の95%以上、50代~60代の70~80%が利用しています。こうした数字からも、年代を隔てず多くの利用者がいることが分かります。
さらに10代~60代の男性利用率は88.0%、女性利用率は92.7%とやや女性の方が多く利用しています。
LINE公式アカウントの特色は、クーポンの発行や配布が多いことです。ユーザーにブロックされない限り接点を持てるので、来店してもらいやすくなります。
飲食店SNSに掲載するコンテンツ
飲食店に場合、SNSには以下のようなコンテンツを掲載しましょう。
- 本日のおすすめ
- おすすめメニューや新メニュー
- イベント告知
- SNS限定割引
- スタッフ紹介
おすすめのメニューや新しいメニューを積極的に載せることで、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。そしてイベントの告知をすれば来店率のアップも見込めるでしょう。
また、SNS限定割引があると足を運んでもらいやすくなります。拡散力も上がるので、店の認知拡大にも繋がります。
そしてスタッフを紹介するのも有効です。スタッフに許可を取り、メッセージや意気込みなどを載せるといいでしょう。
SNSを続けるには?
SNS更新を続けていくには、曜日や時間、担当者を決めておくことが大切です。SNSは定期的に更新しないとユーザーに忘れられてしまい、他のお店に客足が流れてしまいます。そこで、少なくとも1日1回は更新できるような体制を整えてみてください。
理想的な時間帯は、休日の昼や平日の昼、夜の時間帯です。学校や勤務中の時間を避け、土日や平日の帰宅時間を狙いましょう。
SNS運用で成功させるコツ
SNS運用で成功させるためには、以下のようなコツを取り入れると効果的です。
- コンテンツは楽しさを中心に
- 映える写真を撮影する
- インスタ映えを狙えるメニューを開発する
- LINE公式アカウントを活用する
- 炎上リスクは避ける
ここからは、それぞれのコツについて解説していきます。
コンテンツは楽しさを中心に
コンテンツは読んでいて楽しくなるような内容にしましょう。お店のファンを作るためにも、驚きや共感を生むような内容が好ましいです。決して愚痴などのネガティブな内容は投稿しないようにしましょう。
映える写真を撮影する
SNSに掲載するコンテンツには、映える写真を掲載しましょう。スマホで撮影する場合でも、以下のようなコツを取り入れれば綺麗な写真を撮影できます。
- 画面内に斜めの線を引くイメージで撮影する
- ズーム機能で倍率を2.5倍にする
- 背景をぼかす
- 自然光を取り入れる
スマホしかないという方は、ぜひ積極的に活用してみてください。
インスタ映えを狙えるメニューを開発する
SNSで拡散してもらうために、インスタ映えを狙えるメニューを開発してみましょう。ビジュアルにインパクトなるメニューは注目されやすいので、お店を知るきっかけにもなります。
例えば、千葉駅の近くにあるprincesscheerscafeでは、クリームに包まれたカルボナーラや明太子パスタがあります。ふわふわとしたクリームが印象的で、お店の看板メニューとなっています。
また、原宿にあるEddy’s Ice Creamというアイスクリーム店では、ファンシーなアイスクリームが販売されています。お店の世界観を反映したかわいいメニューにすることで、Instagramでも注目が集まります。
LINE公式アカウントを活用する
LINE公式アカウントを活用すると、ユーザーとの接点を持つことができます。ブロックされない限りメッセージを送れるので、長期的にコミュニケーションを図ることも可能です。
一番効果的なのはクーポンを配布すること。お得感を演出することで、「クーポンを使いたい」「お店に行ってみたい」という気持ちにさせ、来店を見込めます。
炎上リスクは避ける
SNS運用の際は、炎上リスクは避けましょう。SNSは拡散力が強いため、良くも悪くもすぐに情報が広まってしまいます。一度炎上してしまうとネット上で残り続けてしまうため、イメージを改善するのは難しいです。
そこで、以下のようなリスクに注意してください。
- 他人を批判すること
- 個人情報を流出させてしまうこと
- 性別や宗教的な攻撃だと思われてしまうこと
- 誤投稿をしてしまうこと
- パスワード管理を怠りアカウントを乗っ取られてしまうこと
特に投稿前は複数人でチェックするなどのダブルチェックが重要です。
参考になるSNSアカウント4選
ここまでSNSに掲載するコンテンツについて紹介しました。では、実際にどんな風に更新していけばいいのでしょうか?ここからは、各SNSで参考になるアカウントを4つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
いちびこ(Instagram)
出典:いちびこ
いちびこは東京都世田谷区にあるカフェです。「いちご好きのためのカフェ」というコンセプトがあり、いちごを使ったメニューが豊富です。
いちびこではInstagramで映えるようなメニューが豊富です。投稿されている写真も美しいので、思わず見入ってしまうようなものばかり。このように、メニュー開発に力を入れ、写真を積極的に投稿していくことでユーザーに拡散してもらうことができます。
アンディ(Facebook)
出典:アンディ
アンディは東京都世田谷区にあるベトナムのサンドイッチ「パインミー」を販売するお店です。アンディではFacebookを活用していて、投稿にも工夫が見られます。
それは単にメニューを紹介するのではなく、ユーザーを意識したテキストにすることです。伝えたい情報だけ盛り込むのではなく、親しみやすく語り掛けるような文章にすることで団を育てることに繋がるのです。
Roy to Silo(Twitter)
出典:Roy to Silo
パフェ屋であるRoy to Siloでは、Twitterが更新されています。「#RTで私を有名にしてください」というハッシュタグ機能を用いて投稿したところ、3.8万件のいいねを獲得しました。
いいねをもらうとそのユーザーのフォロワーに表示されるので、認知拡大につながっていきます。このように、Twitterのハッシュタグ機能は知名度を上げていきたい際に効果的です。
SUZU CAFE(LINE公式アカウント)
SUZU CAFEは東京都や広島県で8店舗を展開しているカフェです。SUZU CAFEではLINE公式アカウントを開設し、ショップカードを活用して既存ユーザーの集客に力を入れました。その結果、ともだち追加したユーザーの半数以上がカードを利用し、リピーターを育てることに成功したのだとか。
このように、LINE公式アカウントはユーザーとの関係性を築くのに効果的です。
まとめ
この記事では、飲食店におけるSNSの効果的な更新方法について解説していきました。SNSを運用する際は、SNSの特色やターゲットの特徴を理解して行いましょう。全てのSNSを利用する必要はなく、目的に合わせて選ぶことが大切です。
SNSを続けるには、楽しいコンテンツにしたり、映える写真を用意したりすることが大切。また、更新が続けられるよう運用体制を整えておくこともポイントとなります。これからSNSを更新していきたい方は、ぜひご紹介したポイントを参考にしてみてください。